カテゴリー: ご寄付経過報告

寄付経過報告62ークインテット展集荷終了

本日お陰さまで、損保ジャパン東郷青児美術館の作品集荷が無事終了致しました。

昨日完成した最新作『仙境』(162x518cm)

昨日完成した最新作『仙境』(162x518cm)

美術館に19点を出品する予定ですが、その内の15点が今日出荷されました。
とにかく感慨ひとしおです。
この2年の月日の重みを感じているところです。

今日担当の学芸員の方と、集荷作業の合間にお話が出来ました。
本当に奇跡のようにして、この企画が実現に至ったという経緯を伺いました。
出品作家が決まるまでに企画内容が二転三転したようで、
学芸員と面識がなかった私に話しが回って来るまでに、
本当に細い細い糸をたぐるようにして話しを頂いたということでした。
これは一人の人間の恣意的な力など及ばないような話しなのだと実感しました。
作家活動をしていますと、そういう人智を超えたものを信じざるを得なくなって行きます。
早速、近くの神社にお礼参りをして来ました。

明日からは、来年2月に予定のKANEKO ART TOKYOでの個展に向けて、小品制作が始まります。
早速がらんとしたアトリエを片付けて準備を整いました。
西側の窓を塞いでいたパーテーションを取払い、久しぶりにアトリエから夕陽を拝みました。

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*「画家川田祐子 芸術支援寄付」プロジェクト収入の経過報告62*

10月22日~11月8日

応援寄付 1名様 3口              3,000円
賛同寄付 0名様 0口               0円

小計       3,000円

お陰さまで、先月の繰越金の一部を玄米30kg(2年分)、暖房用灯油(2ヶ月分)集荷用タトウ材料、個展発表用の画材等の購入に充てることができました。ありがとうございました。

今月末日までの募金目標額  133,300円

引き続きよろしくお願い申し上げます!

寄付経過報告61

今朝、雨上がりにハナミズキの赤い実が色鮮やかでした。
紅葉も始まっています。

hanamizuki-red

皆様から、沢山の励ましとご寄付をお寄せ頂いております。
ご住所の分かる方々には、随時展覧会チケットを添えてお礼のお手紙を書いております。
ご住所の分からない方々には、この場をお借りしまして、心から深くお礼申し上げます。

来月分のアトリエ維持費を確保することができました。
ありがとうございました。
大作制作も大詰めとなりました。

しかし、来年1月の発表は通過点であり、画家としての道程はまだ志半ばです。

今制作中の『仙境』は、ひとつの展覧会のためだけに制作しているわけではありません。
長い年月を経ても尚、読み解き尽くせないものを込めなければならないと考えます。
自分自身でも、今は客観的には判断せず、ただただ自分の進むべき方向に向かって無心に筆を進めています。

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*「画家川田祐子 芸術支援寄付」プロジェクト収入の経過報告61*

10月9日~10月21日

応援寄付 0名様 0口               0円
賛同寄付 5名様 8口             80,000円

小計       80,000円

お陰さまで、11月のアトリエ維持費の支払いの見通しがつきました。
ありがとうございました。

来月末日までの募金目標額  75,000円
来年1月までの募金目標額  240,303円
(2012年5月380万円目標から出発)

寄付経過報告60ー震えるような気持ちで制作すること

長野でもなかなか涼しくなりません。
早く冬布団だけの生活にしたいものです。

温暖化の影響なのでしょうか?
いや、もしかしたら私が暑い(熱い)だけかもしれません(苦笑)。
情熱の熱さなのか、更年期障害ののぼせなのかわかりませんが、
1日中夏服と秋服とを交互に着替えながら、
ついでに昨日は薬箱に入っていた「冷えピタクール」まで貼って制作しました。

そのようなささいなことで、まだまだ動揺するような私ではありますが、
最近は日の出とともに神社にお参りに行くようになりました。
今まで、自分の都合の良い時にだけお参りしていたような気がして反省。

ある時、私は何かに見守られているのだという実感が、心の底から自然に湧いて来ました。
そして常に感謝の気持ちを持つことに目覚め、
まずは神社に毎朝お礼をしに行こうと思うようになりました。

すると、まだ薄明かりの中、同じように参拝しているお年寄りとすれ違うようになり、
ますますこの土地で暮らす安心感のようなものまで頂けるようになりました。

見守られているという気持ちになったのは、
いつでも空が私に必要なことをおしえてくれることに気付いたからです。

神社の東に広がる空は、毎朝違う空です。
夕方何気なく見る空や、雨上がりに見上げる空も全く違うものです。
そのどれもが、わたしの心模様を映し出しているように思えるから不思議です。

朝焼け
今朝の荘厳な日の出 空まで熱く燃えています(苦笑)

自然は鏡です。
自分を知り、自然と同調して生きるとは、こういうことなのだと実感します。

そして何を描くべきかをおしえてくれます。

それとともに身に余る程の沢山の励ましやご寄付、
ご協力に支えられて制作を続けることが出来ています。

そのことを実感する度に心が熱くなり、感謝や畏怖や喜悦の入り交じった、
震えるような気持ちでキャンバスに向かっております。

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*「画家川田祐子 芸術支援寄付」プロジェクト収入の経過報告60*

10月5日~10月8日

応援寄付 0名様 0口                 0円
賛同寄付 2名様 6口             60,000円

画料 1点 (作品『tone』定価36万円)  180,000円

小計       240,000円

お陰さまで、滞納していた9月分の家賃の支払いと借金の一部を返済することができました。

昨日は土地の美味しい葡萄を頂きました。ごちそうさまでした。

ありがとうございました。

*ご寄付頂いた方で、住所の分かる方には来年1月の『クインテット展』チケットをお送りするよう準備している最中です。差し支えなければ、お問い合わせやコメント欄を利用してご住所をお知らせ下さい。
ご記入の情報は、こちらの操作でネット上に掲示されない状態になっています。

寄付経過報告59ー新作『NATURAL REVELATION』展示のご案内

KANEKO ART TOKYOの常設展示コーナーに新作『NATURAL REVELATION』が展示中(右上)です。
向かって右下が、なかはら みほこさんの作品。
左上が、宮坂省吾さんの作品です。
KANEKO ART TOKYOは、13日まで『ニルス-ウド展 ー 自然のなかで、自然とともに ー』を開催中です。

お近くにお用事がありましたら、是非お立ち寄り下さい。

 

NATURAL_REVELATION_kanekoart@

画像向かって右上:
川田祐子作
NATURAL REVELATION
2013
ハッチング
アクリルガッシュ、キャンバス
38×45.5cm
¥100,000-
販売:KANEKO ART TOKYO
ネットからも下のPayPal支払いボタンでご注文頂けます。
*送料代全国一律1000円(*海外発送可能 ご注文前に配送料をお問い合わせ下さい。)
*作品受取後、1週間以内キャンセル可
(ご連絡後すぐに全額返却します。但し返送料金はご負担頂きます。)




お問い合わせはこちらから

 

追伸
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*「画家川田祐子 芸術支援寄付」プロジェクト収入の経過報告59*

10月1日~10月4日

応援寄付 1名様 5口              5,000円
賛同寄付 2名様 4口             40,000円

小計       45,000円

*本日、香ばしいパンの差し入れがありました。
夕飯に早速美味しく頂きました。
ありがとうございました。

*また、めざし等、干し魚も送って頂きました。
貴重なタンパク、カルシウム源となります。
皆様のご好意で、制作が支えられております。

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9月30日までの不足分 87,869円

お陰さまで、ネット、ドメイン使用料を支払うことができました。
画材用の筆が残り3本でしたが、21本注文することができました。
ありがとうございました。

*しかし家賃と借金返済の一部を目下滞納中です。

今月末までの募金目標額 147,576円
合計 235,445円

寄付経過報告58ー新作「NATURAL REVELATION」

イーゼルを取り寄せたおかげで、制作がはかどっております。
大作制作と平行して、小品が完成しました。

長野に来てから、
「自然は自己を投影する鏡」あるいは「現実は自分の潜在意識そのもの」
と実感するようになりました。

描いているような雲が、何気なく空を見上げると、
現実に浮かんでいるというようなことが起きるのです。
まるで、「私をよく見て描いて下さい」と言っているかのようです。

私はこれまで写生画には興味を持てずにいました。
自分の記憶にあるものを抽出することが、美を結晶化させること、
無駄なものを省いたり、良い所を抽出することが創造活動だと考えて来たからです。

しかし、自然の美しさに触れると、その美しさを克明に記憶に刻みたいと思います。
例えば雲は、一瞬美を放ったかと思うと、
その次の瞬間には、刻々と形を崩し、風に散って消えてしまいます。

雲はなぜ私が目を向けたその一瞬だけ、私に向けてその美しさを一瞬だけ見せるのか?
そのことの重さを受け止めて描きたいと思うようになりました。

この土地でしか出来ないこと、自然に学ぶ制作を試みるようになりました。

natural_revelation_ex2@

この作品は、来年1月に発表する大作『仙境/HERMIT’S HORIZON(仮題)』(162x518cm)の習作でもあります。
出品作品の予告作として、楽しんで頂けましたら幸いです。

SONY DSC

NATURAL REVELATION
2013
ハッチング
アクリルガッシュ、キャンバス
38×45.5cm
¥100,000-
ご予約済み

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*「画家川田祐子 芸術支援寄付」プロジェクト収入の経過報告58*

8月27日~9月30日

応援寄付 0名様 0口             0円
賛同寄付 0名様 0口             0円

小計          0円

*9月30日隣の村から、またお米、お菓子等を頂きました。
ありがとうございました。

………………………………………………….
9月30日までの不足分 132,869円
*家賃と借金返済は滞納することに致しました。

*10月9日までにネット通信費5152円支払えない場合、
通信が停止され、ブログの更新やメール、コメントのお返事はできなくなります。

*15日までに年間ドメイン料990円が支払えない場合は、
このブログサイト自体が消滅し、
閉鎖されますことをあらかじめご了承下さい。
今のところ収入の見込みが何もありませんので、止む終えません。
しかし、制作だけはどんなことがあっても続けます。

これまで、このブログを長くご愛読して下さった方々、
作品をお買い上げ頂いたり、ご寄付を寄せて応援して下さった方々に
心から厚くお礼申し上げます。

ありがとうございました。

今月末までの募金目標額 147,576円
合計 280,445円

皆様の少しずつのご寄付が集まることで、制作が維持されます。
どうか、よろしくお願い致します。

寄付経過報告57ープロテストアート

昨晩、このブログサイトが突然開かなくなってしまいました。
何をしても真っ白な状態になっていました。
ご覧になろうとした方の中には、驚かれた方もいらっしゃったかもしれません。
私も記事が全部消されていたらどうしようかと一瞬冷や汗が出ました。
しかし、慌てて操作することはやめて、一晩置いてから解決しようと思い、いつものように早く寝ました。

ご安心下さい。
今朝、いろいろなサイトが教えてくれる方法をあれこれ30分程試しているうちに、何とか復旧しました(汗)。
原因は不明です。何が良かったのかもわかりません(苦笑)。

ブログを書いていますと、いろいろなことが起きます。
その度に、問題解決の能力が少しずつ鍛えられるので、かえって感謝の気持ちの方が大きくなります。

人生上でも、様々な問題に遭遇します。

しかし、最近大切なことに気づきました。
『問題解決に忙殺するな』ということです。
自分を見失うことが一番良くない結果に終わります。

今月も残すところ、あとわずか。
家賃も借金返済もできるのか、全くのところあてがありません。

しかし、それでも制作を続けようと心に決めております。

だからと言って、自分の不甲斐なさを実感しないわけではありません。

何か良い方法はないかと、ネットを検索すると、
いろいろなサイトで「お金」にまつわる記事がたくさんあり驚きました。
「お金の稼ぎ方」はもとより、
「お金はお金のあるところに集まる」
「お金を悪いものと思うブロックを外せ」
「お金儲けにおいて嘘は相手への思いやりである」
いろいろ読んでいるうちに、はたと当然のことに気付きました。
私は「お金を稼ぐのが目的で制作しているのではない」ということです。
根本的な目的の部分で矛盾するということです。
そして、自分の役割が明確になって来ました。

現代社会の合理主義や拝金主義を露骨に反映させる現代美術があるとすれば、
これに警鐘を鳴らすことが、私の役割であり、
私の作品にはそうしたプロテスト(抗議)性があるのだということです。
この点で、単なる思いつきの抽象画や装飾芸術とは一線を画す姿勢があるのだと自負しております。

手間や時間のかかる作風を、合理的に能率を高めようとは思いません。
敢えて、それをする意味があるからです。
そのことで、生産性は高められないかもしれませんが、
逆に1点の重みが増します。

「世界に一つだけの花」は、子孫を増やして存続出来ないと誰かが書いていましたが、
存続が難しいからこそ、それを絶滅させてはいけないと思う人もして、
大切にして下さるのだと思います。

色々な花があっていいのです。
それぞれに違う役割があるからです。

芸術は常に、次なる世界に向けて意識を革新させる働きを持ちます。
その時代の考え方にすぐに受け入れられるようなものは創造と言いません。

今世界そのものが、貨幣経済の限界を感じ始めています。
もし、貨幣経済そのものが根本的に覆されたなら、ある時からお金はただの紙切れになります。
ハイパーインフレがもし起きたなら、古い借金を支払うことはわけもないことです。
想定外のことが起きるのが、人の世の常ですから。

そして結局あてになるのは、お金ではなくて、実のあるものであると気付く時が来ることでしょう。
私に実があって、制作しなければならない使命があるのなら、この生活は続くことでしょう。

昨日注文したアトリエイーゼルが届きました。
早速大作制作と平行して小品制作に取り組みました。

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*「画家川田祐子 芸術支援寄付」プロジェクト収入の経過報告57*

8月27日~9月26日

応援寄付 1名様 5口           5,000円
賛同寄付 0名様 0口             0円

小計          5,000円

*寄付に添えておかきを送って下さり、ありがとうございました!
*本日隣の村から、新鮮な茄子とピーマンやお米、お菓子等を頂きました。
わざわざ遠くからありがとうございました!

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今月末までの募金目標額 132,869円

来年1月までの募金目標額 595,303円
(2012年5月380万円目標から出発)

寄付経過報告56

昨日の夕方、外に出てみると、心地よい秋の風が吹いていました。
西の空を見上げると、目映い程の金色に輝いていました。

sky-9-2013

各地で台風の被害があったようですが、あなたのお住まいの地域はご無事でしたでしょうか?

長野はお陰さまで、台風の被害は南に集中していたようで、住んでいる北信地区は、
周囲の山に守られているからでしょうか、特に台風らしい気配を感じることはありませんでした。

今朝長野の気温は13度まで下がったようです。
制作中に耳を澄ますと、昼間でも、虫の声がずっと聞こえています。

とても静かな秋を迎え、大作制作の完成を進めると同時に、
そろそろ来年の個展発表に向けて、心の準備も始まりました。

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*「画家川田祐子 芸術支援寄付」プロジェクト収入の経過報告56*

8月27日~9月16日

応援寄付 1名様 2口           2,000円
賛同寄付 1名様 3口          30,000円

小計          32,000円

*近くのパン屋さんが、手作りのパンを下さいました。
本当に美味しく頂きました。ありがとうございました!
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*このプロジェクトは、2012年5月に立ち上げ、
当初380万円を目標に出発しました。

ご寄付総額(画集売上含)1,069,300円
作家活動収入(作品画料、貸出料、謝礼等)2,079,246円
その他副収入(短期アルバイト) 51,151円
合計3,199,697円によって、
この17ヶ月間を無事に制作する事ができました。

来年1月から始まる展覧会に向けて、あと約4ヶ月。
募金目標額は残すところ、 あと600,303円となりました。

当初から思えば、よくここまで来れたと、胸がいっぱいになります。
これも、励ましの声を下さる方、ご理解、ご協力、ご支援して下さる方々のお陰です。
本当にありがとうございます!

今月末までの募金目標額は、 あと137,869円です。

どうぞ引き続き、ご支援の程、よろしくお願い申し上げます。

 

寄付経過報告55ー 制作経過

少しずつ秋が近づいて来るのを感じられるようになって来ました。
毎日空を見上げて、雲の様子を眺めています。

Yahoo天気には、雨雲の予報アニメーションがありまして、1日に何度もチェックしています。
自分の住んでいる地域に、雲がどのように近づき去って行くかか確認出来るようになっているのです。

観察していて気付いたことがあります。
長野市内は、周りの山と南の千曲川の付近から自然に雲が生まれて来ます。
夕方になると戸隠から発生した雲は、西風に流され、夜の冷え込みとともに、住んでいる地域に雨となって落ちて来ます。
風の動きを見ていて、西と東の風がぶつかり合うと雷が鳴り始めます。

雷は土地に落ちると、地中に変化が起きて、農作物に良い影響があるのではないでしょうか。
たしか、そのようなことを宮沢賢治が書いていたように記憶しています。

地球上の生命も、この雷の衝撃で進化を遂げたという説もあるようです。
自然の力ははかり知れません。

「ここに暮らしていることから生まれる作品づくり」を心がけながら制作しています。

それは例えば雲の形を単に追うような客観的な科学の眼ではなくて、
その土地に生きる実感をともなった、主観的な眼も持ち合わせることです。
そういう意識によって、科学が切り捨ててしまった曖昧な複雑さや見えないものまでを描くことになるのだと思います。

科学の眼は確かに事実を把握するためには便利な視点です。
しかし、この世界で起きていることの中には、その視点では把握しきれない不可解なことが沢山あって、それはないことにしてしまっているだけなのです。
絵画の世界で言うならば、人間の興味や情動を満足させるために、綺麗に見えるところだけ切り取って、興味のないところや、汚い色、というようなものを外した、例えばイルカのような絵、というようなものです。
自然は友達とでも言っているような。
ああいうのは、自然を描いているようで、本当は人間の勝手な言い分に飼いならされたような絵と言えますね。

自然そのものは、恐ろしい部分も沢山あって、本当は畏怖するような存在です。
そういうものを感じられるような絵を描いたり見たりしていないと、いつまたやって来るかもしれないような自然の暴走に、対処出来ずに打ちのめされてしまい兼ねません。

人間はそれほど万能ではないという危機感や謙虚さを自覚すること、そういう絵を観るべき時と感じます。

人間の常識には当てはまらない、すぐには答など出してくれなくて、ずっとなぜなんだろうと考えさせてくれるような、そういう絵を描いたり見たりすることが大切です。

私が「自然の暴走」と書いて「災害」と書かないのは、「災害」という意識もまた人間の勝手な言い分だからです。
自然に悪気など一切ありません。ただ自然の摂理に従って、リズムを繰り返しているだけです。
そのリズムは人間が考えているような、パターン化した決まりきった繰り返しではなくて、とてもばらつきのあるランダムさを含んでいるのです。
それを人間が飼いならし克服するという考え方があるわけですが、そういうものは何も用を足しません。
自然のエネルギーを見くびってはいけないということを,少なくとも私たちは3.11で学んだはずです。
そして、その自然の驚異というものは、人間の外だけにあるのではなく、人間の肉体の中にもあることを自覚するべきでしょう。

ですから、科学の眼で自然の「事実」を知るだけでは足りないのです。
私たちは、起きている自然の変化がどういうことなのか、自分なりの「意味」を考え、自分の生き方に活かしていくことが必要です。

ですから、「身の回りで起きることは、自分の生き方に対する警告やお知らせ」と私は考えるようにしています。

これが私の言う主観的に自然とともに生きる眼、生き方です。

制作はお陰さまで順調です。
3枚1組の作品は、2枚目の半ばまで進んでいます。

完成したわけでないのでご紹介するのも躊躇われますが、皆様のご支援,ご協力を必要としております。

何かを感じて頂けましたら、ご寄付の程、よろしくお願い致します!

制作経過をご報告する写真をアップ致します。

senkyo-process@

 作品手前の2本の白いポールは、長時間の制作で腱鞘炎にならないようにする添木用の支柱です。

追伸:

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*「画家川田祐子 芸術支援寄付」プロジェクト収入の経過報告55*

8月10日~8月26日

応援寄付 1名様 5口           5,000円
賛同寄付 0名様 0口          0円

作品画料 120,000円

小計          125,000円

*遠くにお住まいの面識の無い方々からご寄付を頂くようになり、大変な励ましになっています。
ご住所のご連絡がある場合には、ほんのささやかなお礼をお送りしていますが、ご連絡がない場合には、割愛させて頂いております。

*パンを頂きました。「人はパンのみにて生くる者にあらず」と前回書いたばかりでした(汗)。
つくった人の顔がわかるパンを頂けることに感謝しながら頂きました(笑顔)。ありがとうございました!

*手延べうどん、そうめん等、富山の美味しいものを頂きました。
随分昔しに、富山で開催された小さい展示に作品を一度だけ出して、富山のどなたかが私の作品を買われたことがあります。
富山に縁を感じます。一度行ってみたいと思うようになりました。
ありがとうございました!

*作品画料の一部が収入として入って来ました。ありがとうございます。

制作を続けて行けますのも、ご理解、ご支援頂いている方々のご支援のお陰です。
今の制作が完成しました暁には、来年1月からの損保ジャパン東郷青児美術館での企画展に出品することができます。
どうか引き続き、ご支援ご協力の程、よろしくお願い致します。
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今月末までの募金目標額 15,000円

来年1月までの募金目標額 632,303円
(2012年5月380万円目標から出発)

寄付経過報告55ー近況と今後の予定

残暑お見舞い申し上げます。
さすがに長野でも昨晩は、今年初めて寝苦しい夜でした。
今日も、かなり暑くなりそうです。
もうすでに制作室は31度になって来ました。

来年予定の展覧会に出品する作品を、今急ピッチで進めています。
11月の搬出まで残すところ、後ちょうど3ヶ月。
現在は、最後の1点を制作中です。
大きさは130号を中央に両脇にS100号が挟む形で、縦162cm、長さ551cmあります。

キャンバス3枚はすでに下塗りが出来ていて、そのうち2枚はすでにスクラッチを施してある状態です。
そこに毎日こつこつとハッチングの筆を入れて行きます。
今回は初めて、あらかじめスケッチブックに簡単なラフスケッチをいくつか描いて、構想を練りました。
結局のところ、それはあまり私には意味がなかったようにも思えますが...。
やはり制作の間に微妙な揺れがあった方が、画面が活き活きとして来るものではないかと思うのです。どうなるでしょうか。
完成はまた違うものになるかも知れません。

sketch

とにかく、持久走のような毎日です。
規則正しい生活を心がけないと、制作が続きません。
少しでも体調を崩すと、辛いのは自分ですし、回復させる時間のロスを考えると、極力余計なことは避けて、決まった制作メニュをこなして行くことが先決です。読書とネットを見る以外は、制作しかしないという生活習慣があたりまえのようになっています。

睡眠が足りなくなると、私の場合は、まず耳に異変が起きます。冷蔵庫や扇風機等の音が次第にいろいろな音楽になって、エンドレスに聞こえてしまうのです。「蛍の光」「新世界」などなど、一旦聞こえ始めると、それを自分では止めることができず、コントロールが不可能になります。エンドレスなので、聞いているのがだんだん辛くなります。調べてみたところによると、これはおそらく、ドーパミンとセロトニンとの関係で起きる幻聴のようなのです。「疲れています」という危険信号なのかもしれません。睡眠を十分にとると、それは聞こえなくなります。ですから睡眠時間を大切にするようになりました。

それから、制作室がそのまま生活の場でもあるので、1日中自分の作品を見ることも大切にしています。寝る時だけ、作品を見ていないのですが、実は1日中見ているせいか、暗くして目をつぶっても、スクラッチやハッチングの残像が目の裏に見えます。毎晩不思議だなと思って見ながら眠ってしまいます。

1日のスケジュール

毎朝、朝をつげるヒヨドリのさえずりと共に起きて、しばらく制作した後に、ラジオ体操。
朝食(自家製プルーンジャム、パン、コーヒー、余裕のある時はヨーグルト)。
昼食まで制作(大体、45分毎に15分の休憩。休憩時には読書)。
昼食(玄米ご飯、大根とキュウリの自家製浅漬け、茄子のお味噌汁、納豆または長芋)。
昼休みは昼食時間を含めて1時間(疲れている時は昼寝、疲れていない時はネット検索)
午後から夕方までは冷房をかけて制作。
3時頃に、30分の休憩をとって、水分補給や場合によっては果物(今はネクタリンなど)、もしくは飴で休憩。
夕ご飯(そうめんかパスタ)。
夕ご飯後は10時まで制作。
お風呂かシャワー。
就寝前に読書。
12時前には就寝。

毎日ほぼこのような生活です。
1週間か10日に1度食料品を買いに出かける程度です。
玄米は昨年5月に10kg買ってあるものが、まだ4分の1程度残っていて、11回分7合を一度に炊いて、10回分は専用タッパーに小分けして冷凍します。
それを解凍して、毎日必ず頂きます。

お肉や魚はほとんど買いません。納豆が唯一のタンパク源です。
魚はそもそもグリルがないこともありますが、制作室の片隅にあるキッチンで料理するので、なるべく炒め物や煙の出る料理をしないようにしています。
揚げ物は、体質的にそもそも受け付けないので、積極的に食べたいとは滅多に思いません。

このような生活を続けていると、逆に大きな喜びを得る事が出来ます。
たまたま白いご飯を食べたりすると、なんて甘くて美味しいのだろうと驚きます。
昨年の個展開催時に、中華料理の会食をすることがあったのですが、とても身体が元気になりました。
作品が売れて画料が入った時に1度少し離れたスーパーでセール品のお寿司のパックを買って来たことがあるのですが、そういうものでも生魚はとても贅沢な味がします。
たまに家を出た時に感じる言い知れぬ開放感、空の高さ、空気の美味しさ、何もかもが美しく見えます。

こういう感覚を得られるのも、制作のお陰です。
制作を通して、どれほどの気づきがあるかわかりません。

11月初旬に作品の搬出があります。
チラシやポスターの版下原稿が美術館から送られて来て、いよいよの実感が湧いて来ます。
カタログ掲載の略歴や400字程度のコメントの原稿も出来上がり、一昨日送ったところです。
そして月末までに、出品作品リストや展示指示の図面を作成中です。

今後の展覧会の予定を早々とお知らせ致します。

 

『クインテットー五つ星の作家たち Quintet:Five-Star Artists』展

出品作家:児玉靖枝、川田祐子、金田実生、森川美紀、浅見貴子
会期:2014年1月11日(土)~2月16日(日)
開館時間:10:00 – 18:00 入館は17:30まで
会場:損保ジャパン東郷青児美術館
〒160-8338 東京都新宿区西新宿1-26-1 損保ジャパン本社ビル42階
Tel. :03-5777-8600(ハローダイヤル:美術館利用案内)
観覧料:一般500円(400円)、大学・高校生300円(200円)、中学生以下無料*(  )内は20名以上の団体料金
主催:損保ジャパン東郷青児美術館、朝日新聞社
協賛:損保ジャパン
アーティスト・トーク
1月11日(土)14:00〜児玉靖枝、川田祐子、森川美紀
1月18日(土))14:00〜、金田実生、浅見貴子

個展/Solo Exhibition

川田祐子 展/Yuko KAWADA Exhibition (仮題)
2014年2月11日(祝)〜3月2日(日)

KANEKO ART TOKYO
〒101-0032 東京都千代田区岩本町2-6-12 曙ビル1F
TEL : 03-6240-9774
1F Akebono Bldg. 2-6-12 Iwamoto-cho chiyoda-Ku, Tokyo 101-0032
info@kanekoart.jp

 

 

追伸

*「画家川田祐子 芸術支援寄付」プロジェクト収入の経過報告55*

7月6日~8月9日

応援寄付 2名様 14口           14,000円
賛同寄付 4名様 22口          150,000円

*ご寄付7万円が作品画料の収入に移行しました。
沢山のご支援、ご理解、ご協力、本当にありがとうございます!

小計          164,000円
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今月末までの募金目標額 140,000円

来年1月までの募金目標額 757,303円
(2012年5月380万円目標から出発)

寄付経過報告54ー家賃を支払う事が出来ました

ご心配おかけしております。
昨日から、心ある方々からご連絡を頂いていました。
皆さん、自分のことのようにして心配して下さっています。

その気持ちが本日、家賃の支払いを可能に致しました。

私はなす術がありませんでしたが、電話でご連絡頂いたある人に自分の現状をありのまま説明しました。
いくつかブログの情報掲載の書き方の工夫をアドバイスして下さいましたので、それに従って書き方を工夫しました。
その後、たまたま連絡する用事のあったある人に、この事情をありのままお伝えすることができました。
後はひたすら制作しました。

特にご寄付をお願いしたわけではなかったのですが、結果的にご寄付を頂くことになりました。
感謝の気持ちで一杯です。

その方からメールが届きました。

「これが呼び水となって支援金がまた集まることを願っております。
あなたの今の生き方、姿勢に賛同する方が一人でも多くなる事を願いつつ。」
と書かれていました。

私は、
「温情が、多くの人々に伝わって行くことでしょう。
そして、今制作中の作品にも込められることは間違いありません。
是非来年の損保ジャパン企画展で、その成果をご高覧頂けるよう、全力を尽くします。」とお礼の返事を書きました。

以前私は2008年に『地球の裏側の蝶』という作品を描いた事があります。

chikyunouragawanochyou@wp

2008
scratch/hatching
acrylic gouache on canvas
45.5x53cm
private collection

カオス理論に「バタフライ効果」という用語があるのですが、ある場所での蝶の羽ばたきが、そこから離れた場所の将来の天候に影響を及ぼしうるという理論なのです。つまり通常なら無視できると思われるような極めて小さな差が、やがては無視できない大きな差となる現象のことを指します。そんなまさかとおっしゃる方が多いかと思います。私も、作り話程度にしか思っていませんでした。

しかし、これは本当に起こりうることかもしれないのです。

そのことをこの記事の最後にアップした動画で実感することができるかもしれません。
小さな軽い羽根1本の重みなど、何の力もないと思うことでしょう。
しかしそうではない事実を私たちは知ることになります。
最後にあっと驚く結末が用意されていますので、お見逃しなく。

私のささやかなこの寄付活動は、ごく個人的な一人の作家のわがままのように思う方もいるかもしれません。
でもそうではなく、もっと大きな力のほんの氷山の一角として、
私のこの活動に結実していることを、きっと後々に実証されて行く事でしょう。

私はそう確信して止みません。
私に向けられた今はごく一部の方々の身に余る善意が、やがては世界を善意で包んで行く起動力や空気感となって行くに違いないのです。

*「画家川田祐子 芸術支援寄付」プロジェクト収入の経過報告54*

6月28日~7月5日

応援寄付 0名様 0口            0円
賛同寄付 1名様 7口         70,000円

小計          70,000円
助けて頂きました。本当にありがとうございました!
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今月末までの募金目標額 153,501円

来年1月までの募金目標額 921,303円
(2012年5月380万円目標から出発)

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