空に花を探す
2013
hatching
acrylic gouache on canvas
72.7X91cm
空を描いているはずなのに、筆を進めているうちに、
それが空かどうかということなどは、
それほど重要なことではないことに気づきます。
色々な形が走馬灯のように去来し、
空に自分は何を見たいと思っているのだろうか?
と自分に問いかけます。
あるはずのない花まで探す時もありました。
そして、最後に行き着いたのは、
「そうだ、無心に描く自分が出ていれば、それだけで良い」
ということです。
このことはでも、
絵を描くことだけでなく、
どの人も皆、生きて行くとはそういうことではないか
と思いました。
何か良いことはないかと幸せを探すけれど、
本当は辛くても無心に頑張っている瞬間が、
一番充実していて幸せなのではないでしょうか?
そしてこの作品に「空に花を探す」と名付けました。