鳥は見ている/bird's eye and view 2013 scratch/hatching acrylic gouache on canvas 130.3X162cm

bird’s eye and view

鳥は見ている
2013
scratch/hatching
acrylic gouache on canvas
130.3X162cm

鳥は見ている/bird's eye and view
2013
scratch/hatching
acrylic gouache on canvas
130.3X162cm

「ミクロな視点に立つ自分を空からマクロな視点で見ているようだ(東京新聞 2014年1月31日夕刊 美術評論家 中村英樹氏)」

これを制作している途中で、ある時鳥の目がこちらを向いていることに気付きました。
「どこに?」という人がいるようなのですが...。
作品中央の青い空が、私には鳥の目に見えたのです。

私は、北海道の釧路湿原で鷲にじっと見下ろされた経験がありまして、
その時から鳥はいつも人間の有様をじっとみつめて、
何かを考えているに違いないと思うようになりました。

長野に来てからも、外に出ると必ず空を見上げて鳥を探します。
自分を見つめ直す意味でも、鳥の目を持つことを大切にしています。

そして作品を見る人にも
「人間本位の世界の見え方ではなく、自然環境を意識した鳥の目を持ってもらえれば」
という願いを込めて、制作しました。

しかしまた、そうした意味付けも、その鳥の目とともに一瞬のうちに消え去って、
後には白い木立の風景となります。

そのような自然に囲まれた生活を思い描いて下さる方もいることでしょう。

見る人が様々に想いを巡らせて、豊かに色づけし、物語って頂ければ幸いです。

Author: kawadayuko
画家川田祐子は、鳥のさえずりに耳を傾け、自然から様々な気づきをもらいながら、絵画制作を続けています。 制作 2011年までは、スクラッとハッチング技法での即興的な細かい描線から、自己の無意識下の原風景を抽出していくアクリル絵画。 2009年からはデジタル化していく社会に備えて、絵画作品の接写画像をデジタル加工するセルフカバーアートを制作するようになる。 2012年からは自己の内面の投影と捉える外界を抽象的に抽出していく絵画へ転換。 2016年からは油彩での可能性を追求する作風へと移行。 2017年からは様々な描画材を研究しながらドローイング制作にも取り組むようになる。 2020年からはアトリエに銅版画プレス機を備えて、主にメゾチント制作を始めるようになる。

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