銅版画制作について

Yuko Kawada - Etching press

2019年12月にフィレンツェから帰国後、今後日本でどのように銅版画制作をしていくべきかを考えました。縁があって、中サイズの中古の銅版画プレス機を手に入れることが出来ました。元々の持ち主さんは、女子美術大学の版画専攻を卒業された人でした。今では製造されていない国内の鋳物製の希少なものです。状態も良く、感謝しながら愛用しています。

その後、町内で2回の引越しをしました。その度にプレス機を移動しましたが、中サイズを選んでおいて良かったとつくづく思いました。引越しの多い私にはぴったりのプレス機です。

2024年7月からは、町内で移転し、中軽井沢駅から徒歩4分のアトリエで版画を制作しています。制作の様子をご覧下さい。

1. メゾチントの目立て作業の様子
2. メノウ石のAgataでざらざらになった面を磨き描きます。

ざらざらになったところにインクが載り、磨いたところはインクが拭き取られるので、磨きの強弱で、コントラスト、グラデーションが生まれます。

3. アトリエでの刷り上げの様子

銅版画プレス機は中サイズですが、とても使いやすいです。大きいサイズは、紙もインクも銅板の仕入れに負担になります。
また、ファイルに集めて楽しめるところが銅版画の良さです。
小さい世界に、細密な力量が発揮できる銅版画を制作して行きたいと思っています。

動画内制作作品


版画技法の中で、今はメゾチント技法が、私にフィットするように感じています。はじめは大変な思いをしながらベルソー(ロッカー)という工具を使って銅板の目立てをしていました。でも、ある時メルカリで手作りの目立て機が出品されていて、安く購入することが出来ました。
2021年ごろの目立て機を使っている様子は,下記のYouTube動画をご覧下さい。

2023年までは、狭いながらも少し変わった物件で、天井窓のあるサンルームで版画制作をしていましたが、2023年6月にその隣の広い物件に引っ越しをし、第2制作室で版画を制作していました。

Yuko Kawada - New Atlier Room3 - 2019