川田作品は「スクラッチ」や「ハッチング」といった技法を用いた表現を特徴としております。その独自の表現の源泉にあるのが銅版画の技法です。
私が本格的に銅版画の制作を始めたのは2019年ですが、それ以前から銅版画の緻密な世界は、私の絵画表現の根底に流れる重要な基盤となっていました。
長い歴史の中で培われてきた版画は、細部まで研ぎ澄まされた繊細な表現を可能にする「知恵の宝庫」です。そこには、古の無名の職人たちが磨き上げた技や、巨匠たちの大胆な革新の軌跡など、数え切れないほどのエピソードが凝縮されています。
私が制作の過程で魅了されてきた版画の豊かな歴史と奥深さを、現在サロン・サイト『Nagano Studio Kawada』にて連載コラムとしてお届けしています。