2022
oil on canvas
41×31.8cm
オークションは終了いたしました。
自宅からツルヤスーパーへは、歩いて約16分。途中、湯川ふるさと公園に向かう手前にこの浅間大橋があります。下を流れる川は千ヶ滝温泉やハルニレテラスのトンボの湯で使われながら流れてくる湯川です。橋の途中に浅間山を眺める休憩スペースが設けられていて、大抵そこで一呼吸してから公園に入って行くというのが、お決まりの私の散歩コース。
春から夏に向けては、橋下に広がる緑の木々と雑草に覆われた敷地を見渡していると、野鳥たちが活発に樹々を飛び交います。じっとその動きに何かの規則性があるのか?と観察するのも楽しみの一つです。夏の終わりには、雑草や樹々の葉が生い茂って、全く浅間山が隠れてしまいます。しかしながら、冬に葉がすっかり落ちて、枯れ草が雨や雪の重みで朽ちて行く頃には、浅間山がようやく望めるようになってくるのです。
そのような季節の変化で、見えたり見えなかったりを繰り返し経験していると、「見えないものもやはり確実にある」「見えるものが確実にずっとあるとは限らない」というような心境になって来ます。
世の儚さや、物事の不確実さに振り回されていた頃の自分が、今思えばやはり「小さかったな」と反省しきりです。
軽井沢に越してきて、いつかこの浅間大橋の雑木林の混沌を写実ではなくて抽象として出せたら、と思っていたものがようやくこの作品になったのでした。
(2022年10月20日配信:画家川田祐子のニュースレター@No.70より)


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