とても過ごしやすい気候になって来ました。
今、家の周りにはさまざまな花が一斉に咲いています。
小径にはヒナギク。空地にはシロツメグサ。
近所の垣根には、黄色のモッコウバラ。
1週間程前に、今年始めてミミズクの声を聞くことが出来ました。
「ホッ、ホッ、ホッ...」とひとしきり鳴き、やがて夜の静寂に消えて行きます。
冬の間は、どこで過ごしていたのでしょうか?
そしてどこへ姿を消していくのでしょうか?
ただ単に鳴かずに、その木にいたというのでしょうか?
花にしても、これだけ咲く力を、冬の間は温存して、春を待ちます。
死ぬわけでもなく、眠ったままでもなく、開花せずに時期を待つのです。
一昨日から、100号キャンバスの組み立てをはじめることが出来ました。
大腿骨の骨折による太もも側面の手術の傷の腫れで、しばらく出来ない動作があったのですが、ようやく、しゃがめるようになったからです。
これも時が解決して行きます。
長野に引っ越しをしたのが昨年の1月31日。
そして、ご寄付を集めながらの制作生活が始まったのが、ちょうど今から1年前でした。
1年間、無事に制作ができましたのも、一重に制作支援をして下さる方々のお陰です。
ご寄付は、予想もしていなかった77万円という金額を超えました。
お買い上げ頂いたキャンバス作品の点数は、大小あわせて17点、約140万円の収入がありました。
その他、画集、プリント作品販売やレンタル料などの収入を合わせて、制作生活が維持され続けております。これも、焦らずに、地道に続けて来た事が、皆様のご支援によって、ようやく蕾を実らせて来たことのように思われてなりません。感謝の気持ちでいっぱいです。
既に私の制作は、川田祐子個人のものではなくなっています。
「公僕」という言葉がありますが、この本来の意味で、私は「公僕」として生きている実感があります。
そこで、あらためて決意したことがあります。
ご寄付総計が相当額を上回り、川田祐子の制作活動生活が安定しました曉には、「芸術支援寄付会(仮名)」からの名義で、ご寄付によって制作した大作を公共施設へ寄贈できるよう尽力したいと思います。
この文言は上のメニューバーの「ご寄付のお願い」のページに書き添えました。
このためには、まず公共の施設が是非必要だという作品を制作しなければなりません。
そして、引き続きご支援をお考え頂くように、自分の制作状況を随時お伝えして行く所存です。
そのためにも、まず今自分がやるべきことは何か?
それは、言うまでもなく『明日や将来を危惧することなく、今この瞬間に「制作」をし続けること』です。
たとえ明日食べるものがなくても、そのことに煩わされることなく今日制作をすることです。
綱渡りの下をふと見ると、断崖絶壁の上を歩いていることに気付く。
それでもあたかも平地に開かれた道かのように前を向いてまっすぐ歩くことです。
音楽には「楽聖」という人たちがいます。フルトヴェングラーの文章には、バッハとベートヴェンにはこの言葉が添えられています。そのフルトヴェングラーその人も、カラヤンが「帝王」であるのに対して、「神」と呼ばれた人でした。
絵画にも、「画聖」という言葉があります。
さまざまな画家があっていいと思います。
帝王のような画家は、この時代に案外多いのかもしれません。
私の目の前には、この「画聖」として生きる道がようやく開かれたのだと感じています。
最新作の『氷の誓い』は、無事にKANEKO ART TOKYOに届いたそうです。
この「誓い」には、純粋で頑な「氷」が、春という季節にはやがて溶けて消えてしまう、そういう意味も含めて名づけました。
誓わなくとも、すでにそうであればよいのです。
「氷は何を誓うのか?」見る人がさまざまに想い見つめて下さることを望んで止みません。
氷の誓い 2013
91×72.7cm(F30)
acrylic gouache on canvas
¥360,000-
SOLD OUT
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*「画家川田祐子 芸術支援寄付」プロジェクト収入の経過報告50*
5月8日~5月19日
応援寄付 1名様 5口 5,000円
賛同寄付 0名様 0口 0円
小計 5,000円
*5月14日応援5口のご寄付を賜りました。
制作のために大切に使わせて頂きます。
ありがとうございました!
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5月末日まで、あと77,777円
目的達成まで あと 1,306,303円