「私が初めてジョージア・オキーフを知るようになったのは、
ニューヨークのアート・ステューデント・リーグのチャールズ・マーティンの油絵教室だった。
ー略ー
当時から、オキーフは人と違っていた。
威厳があり、意識してそうしたのではない高慢さがあって、
仕事を進展させるもの以外には脇目もふらなかった。
ー略ー
切りつめた生活をしているらしいことはわれわれにもわかったが、
彼女の描く色彩はいつも最上級に明るく、
パレットもとびぬけて清潔で、絵筆と絵具は最上のものを使っていた。」

先日長野県立図書館で借りて来た『知られざるジョージア・オキーフ』の一節です。
著者のアニタ・ポリッツァーは、画学生時代のオキーフの同級生で、
オキーフと親しく書簡を交わした資料を元にこの著作がまとめられています。

1日の制作が終わって、ほんの束の間に読むのをとても楽しみにしています。

オキーフがどのような筆と絵具を使っていたのか、
ニューメキシコ州サンタフェのジョージア・オキーフ美術館を一度訪ねてみたいものです。
私もオキーフに倣って、毎日使う絵具と筆は、決して妥協せずに、
今の自分が一番良いと判断するものを使って行こうと決意しました。

私は油絵具も油彩用の絵具も、今年に入ってから使うようになり、
これまで使っていたアクリル絵具の手法が、
いかに自分の経済的事情にマッチしていたものかを、
しみじみと味わっているところです。
経済を優先するか、時間を節約するかは永遠の課題ですが、
今の私にとって、この新しい画材での制作に挑戦して行く意義は大いにあると自負しています。
現に、油彩画に切り換えてから、制作するスピードが格段に早くなりました。

しかし、良い筆程消耗が激しく、美しい色程高額で、
常に背伸びをし、生活を切り詰めながら、筆と絵具を注文しています。

そのような状況にあっても大作制作に挑めるのは、
一重にご支援下さる人たちに恵まれているお陰です。
一昨日17日に、再びご支援をこのブログから呼びかけたところ、
その数時間後20時47分にご寄付5000円をご送金頂きました。
お名前は、「カワダユウコ」になっていて、匿名の方でしたので、
沢山の方々の顔が思い当たり、むしろ百万の味方を得たかのようでした。
どなたかは存じませんが、厚く御礼申し上げます。
その夜に、早速下記の内容を注文させて頂き、
本日もう届いて使わせて頂いております。

シュミンケ・ムッシーニ油絵具 サップグリーン 1本
シュミンケ・ムッシーニ油絵具 カドミウムイエロー 1本
シュミンケ・ムッシーニ油絵具 チタニウムオペークホワイト 1本
送料・税込み合計5,280円

また、本日は下記ご寄付をご送金頂きました。

ご寄付ゆうちょ銀行ご送金

東京都M様より、応援寄付3口 3000円
東京都T様より、賛同寄付3口 30000円

早速、下記絵筆を注文させて頂きました。

ラファエル油彩筆 3592・6号(フィルバート・豚毛)単価1188円 2本
ラファエル油彩筆 3592・8号(フィルバート・豚毛)単価1253円 2本
ラファエル油彩筆 3572・6号(フィルバート長鋒・豚毛)単価1685円 3本

合計9937円(送料無料)

そして、夕方に、ご寄付の絵具を無事に受け取りました。

東京都T様より、
シュミンケ・ムッシーニ油絵具 チタニウムオペークホワイト 1本
シュミンケ・ムッシーニ油絵具 インディアンイエロー 1本

以上を大切に使わせて頂きます。
また、残りのご寄付も、画材寄付の状況を見ながらながら、
大作のために使う画材費として大切に活用させて頂きます。

また追って、大作制作の状況等のご報告と合わせて、
ご寄付のご報告をさせて頂きます。
心からお礼申し上げます。
ありがとうございました。

追伸
ご寄付を引き続きよろしくお願い申し上げます。

再びご支援のお願い

kawadastudio2015
F60号制作の様子