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ご支援のお願いー横須賀美術館展チラシ

早いもので、今年も半年が過ぎました。

今回横須賀美術館での展覧会に向けて、何かと試練が重なりました。
その度にこれまでの自分を振り返り、
過去に受けた痛みや苦労の記憶をずっと引きずっていることを改めて実感したのでした。
とてもむずかしいことですが、過去と今とを、切り離して、ただ今を生きて行ければ、
もっと自分の可能性は広がるに違いありません。

確かに喜びは、苦難との抱き合わせで、ますます大きな喜びとなって返って来ます。
結果、最終的には苦難は浄化されて、なかったことになってしまうに違いありません。
今はただ、道端の名も無い花のように、常にただじっと光の方に向きながら、
制作への根をより奥へと深め、過去の負の記憶が消えて行くのを根気づよく待つしかありません。
祈るような気持ちで展覧会展示準備を迎えるところです。

7月9日から開催の横須賀美術館展覧会も、もう間近です。
チラシが出来て来ましたので、ご紹介致します。

yokosuka-chirashi1019@

yokosuka-chirashi2020

チラシ表の作品は、200号新作の「緑の神話」です。
とても淡い色調なので、印刷会社の方にご負担をお掛けしました。
現物は、マットな紙質なので、ネットの画像よりももっとしっとりと趣があります。
想像以上に良い仕上がりになって、とても満足しています。
今回発表する油彩の大作は、「光を浴びて、淡く消え行くように」
というコンセプトで制作を進めました。
その意図が、チラシにも十分反映されました。

「千年の翠展」のもうひとつの見所は、
5人のコレクターの方々が所蔵されている作品10点が展示されることです。
私自身が作品と再会出来ることを、待ち遠しく感じているところです。

まだこれから展示準備作業を控え、もう一山越えなければなりません。
どうぞ引き続き、ご支援、ご協力の程よろしくお願い致します。

追伸
ご支援のお礼とご報告

6月13日付けで、2名様からご寄付を頂きました。
世田谷区Y様、2万円のご寄付ありがとうございます。
また同じ日に、ご住所のわからないT様から、3万円のご寄付がありました。
面識のない方と思われますので、大変驚いております。
この場をお借りして、心から感謝申し上げます。

以上のご寄付は、下記の内容で役立たせて頂きました。
チラシ約200通郵送代+公共施設設置用チラシ送料(レターパックライト5通) 
82×200+350×5=18050円
ご案内あいさつ状印刷用紙 200枚 1980円
封筒代 1908円
ボードパネル作品(展示出品作「outside」「inside」)支持体補正材アルミアングル 11014円
アルミアングル加工 工具(アルミ用ノコギリ)・ステンレスビス等 2800円
新作用S10号・S20号キャンバス木枠 6157円
合計41909円

目下、展示作業に伴う往復交通費と宿泊代などの滞在費、約3万円の目処が立たずにおります。
皆様のご支援で展示作業を実現したく、引き続きご寄付のご協力よろしくお願い申し上げます。

ご支援が集まり、無事展示作業が出来ました場合は、
展示作業の内容を画像付きでブログ記事にする予定です。

尚、資金の問題で、今回展覧会のチラシはご寄付をして下さっている方を優先順に、
200名様までしかまだ発送が出来ておりません。
届いていない等の失礼がありましたら、お許し下さい。
資金の目処がつきましたら、随時お送りしたいと思っております。
まだ届いてない方は、この記事からチラシ画像をダウンロードして印刷して下さい。

ご寄付振込口座

ゆうちょ銀行口座
なまえ:カワダ ユウコ
記号:10280
番号:74164671

三菱東京UFJ銀行
相模原支店
店番号 259
普通
口座番号 0058578
カワダ ユウコ

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寄付経過報告51

来年1月に損保ジャパン東郷青児美術館で予定されている「クィンテッド展」出品の制作が、順調に進でいます。メインになる新作制作の下地塗り作業を進めながら、作品コンセプトや完成のビジョンがかなり固まって来ました。

私の場合、美術館などの公共スペースに複数の作品を展示する場合は、あらかじめ図面を頂いて必ず計画を練ることにしています。PCにストックしてある作品画像を使って、PhoshopとIllustratorで、簡単な展示風景をバーチャルで作成します。これをしておくと、展示作業がとてもはかどるということもありますが、制作のためにも重要なのです。

その展示に向けて新作を制作する場合、壁の高さと幅の釣り合いを、図面上で確認して、そこから作品のサイズ、矩形を割り出すことができるからです。

空間が先にあり、そこからその場所にしっくりする作品を創出することは、とてもやりがいを感じる仕事です。人によっては、先に描きたい作品があり、空間はそれに合わせて欲しいという考え方もあると思いますが、私はむしろ展示される場所との関係性が作品を限定してくれる方が、明確なコンセプトを持ちやすい場合が多いです。

いろいろな条件で作品が出て来ます。その時の持てる力を最大限に活用して、その時にしか出来得ない作品を発表して行きたいと思っています。

お陰さまで、主催者側から早々に展示費を画材等の準備金を頂くことが出来ました。
このことにより、当初予定したよりもかなりワイドスケールな作品制作の目処が立ちました。

今アトリエ内は、100号以上のキャンバスが5枚程。所狭しと立ち並び、隣の寝室にも参入している状態です。

プリントアウトした展示計画案を見ながら、わくわくし、作業の疲れもどこかに吹き飛びます。
私のこの今が、何にも比較し得ない「最も充実した至福の瞬間である」そう信じて疑いません。

作品コンセプトについては、先の記事に書きましたが、さらに練りに練って、より充実した作品にしたいと思っています。先日引き続きmichi@archisoudさんと「サブライム」についてtwitter上でやりとりをしました。文末にまとめましたので、ご興味のある方はお読み下さい。

ここ数日この言葉が気になり、できる範囲内で調べていました。
サブライム(=sublime)とは、崇高な、荘厳な、雄大な、圧倒的な、というような意味があります。

バーネット・ニューマンの『The sublime is now』という文章を読んでみたり、ルーク・ホワイトという人が『The Sublime Now』という著作を2009年に出版していることも知りました。

そして「宗教から独立し、一人歩きをした芸術。今や人々は、宗教ではなく芸術にこそ、かつて宗教が持っていて、今は失われた超越性や神秘性を求めているのではないか。」そのような内容を書いているリヒターの文章を思い出しました。

私が、今のコンテンポラリーアートにもの足りなさを感じているとすれば、この「サブライム」という部分をまず挙げるでしょう。

「サブライム」がこれまで歴史的に何かしらかの権威的な表象として利用されて来たことによる嫌悪感から、その再考が手つかずのまま忘れ去られようとしているのではないか、そのような気がしてなりません。

自分自身の作品を通して芸術の「サブライム」について真摯に向き合い、自分なりの答の一端を、次回の新作に出してみたいと思っているところです。

 

 

 

*この建物の屋根には、大きな丸い光取りの抜きがある(参照:リンクに詳細画像有り)のですが、私の最新作「氷の誓い」にどこか共時性を感じるのは、意識し過ぎでしょうか?

koorinochikai@web

 

 

 

 

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*「画家川田祐子 芸術支援寄付」プロジェクト収入の経過報告51*

5月20日~6月1日

応援寄付 0名様 0口             0円
賛同寄付 0名様 0口          0円

損保ジャパン美術財団   200,000円

小計          200,000円

*『クインテット-五つ星の作家たち』展の展示費(作品貸与料)を頂きました。
大変助かります。ありがとうございます!
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目的達成まで あと 1,106,303円

債務整理

昨日画廊のオーナーから、事情問い合わせのメールが届きました。
やはり、「寄付」を募るという文言だけでは、よく事情が飲み込めなかったようです。

他にも同じような文章を10数名の方々に送ったのですが、その内反応があったのは3名で、寄付をして下さったのはお1人でした。やはり、2年後の展覧会はもちろんのこと、画家の活動はしばらく諦めた方がいいのかもしれないと思い始めています。

もう少し詳しく説明する必要があるのかもしれません。
昨日オーナー宛に書いたメールの中から、その事情を抜粋して書き込むことにします。

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実は、パンフには伏せてありますが、自体は深刻な状況にあります。

この3月末に多重債務を軽減するために、思い切って任意の債務整理をしました。
ですからもちろん、これ以上借金をする事ができません。
また、月々の返済が滞りますと、その時点で「破産宣告」ということになります。

「破産」になると生活に必要最低限のもの以外は没収になります。
作品も資産と見なされますので、横須賀美術館で展示中の作品も含めおそらくすべて、
知らない人の手でお金に換えられて、債権者に分配されることになります。

その点をどうぞご了承下さい。

まだ広く認知されていないこともあり、今のところ寄付金が思ったよりも集まっていません。

今月末までに来月の家賃と借金返済を支払うために、あと54,179円程足りません。

私ももう少し、事態の深刻さを皆さんに理解してもらえるように、引き続き呼びかけなければならないのかもしれません。また、寄付が集まらず立ち行かなくなったとしても、これが私という作家に下される判断であれば仕方がないことです。皆さんに作品をこれ以上見せる必要もないとも言えます。

それでも慌てる事なく、ただただ信じて制作に向かっています。
そして、1日1日をどうにか生き延び、制作を続けられるよう祈るのみです。

・・・・・・・・

私は1998年から一昨年まで、制作ばかりして来ましたから、
作品が売れる以外に収入は何もありませんでした。
たまに、それでも以前は岩波書店の全集10巻の装画とか、
美術雑誌の覆面の監修等、制作と平行して家で出来る仕事が来たり、
大学で2年間非常勤をした時には、少しお金は入って来ていました。
ちょうどその頃海外で作品を発表していた時期と重なり、
それらのお金も全て制作と活動費に充てていました。

もともと貯金もありませんし、実家の権利は全て妹に譲ってしまいました。

いつから多重債務と言われても、もう1998年の頃から、借金がなくなるということはありませんでした。
「借りては返し、また借りて」を続け、またこちらの借金を返すために別の所で借金をするということも、
ここ10年そういう形ですが、それでもたまに大作も売れましたから、本当に助かっていました。

しかし昨年に至っては、月10万以上返済することになり、持っているありったけのものをヤフオクなどで売り払って頑張っていました。昨年後半は、ほとんど制作出来ませんでした。アルバイトをしていたからです。工場で夜勤をすることもありました。正直に画家だと言うと、まず雇ってもらえなかったので、履歴や職業を伏せましたが、相模原では顔を見知った人が多く、アルバイトをするのがとても難しい状況でした。そんなことをしている内に、画家の活動は諦めた方がいいとも思うようになって行きました。

・・・・・・・・

食べるものはどうにでもなります。
でも一番大変なのは、収入がないのに家賃を払い続けることです。

実際は身近かな人に頭を下げてお金を借り続けているわけで、そういう状況にも限界があります。
また、「破産」になってしまうと、作品を持って行かれてしまうことがわかり、
そこで、広く寄付を募ることにしました。

それでも借金自体に、負担な気持ちはなく、むしろ感謝の気持ちが強いです。
このように借金が出来たお陰で、本当に純粋に制作して来れたと思っています。
キャリアも積んで来れたのは、オーナーをはじめ、多くの理解者があってのことです。
とても恵まれていると思っています。

借金の額は、破産にならないちょうど良いタイミングだったとも言われています。
この3年間で毎月約7万程支払って行けば、自動的にもう少し楽な生活が確保出来ます。
ですから、この2年は無理なことをせず、お金を使わずじっと制作する以外にありません。

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このところ、短期のアルバイトの情報も入って来なくなりました。
制作とアルバイトを両立することはとても難しい状況です。
いろいろ調べている内に、いくつかの、アーティスト応援サイトを見つけ出しました。
海外では、Kickstarter
日本では、microbank
に動画等をアップして、寄付を募ることも挑戦してみようと思っています。

ただ、これらは、それなりに手数料を取られるシステムです。
できれば、このサイトの右側のPayPalアイコンをクリック、
または、下記の銀行口座にお振込が、とても助かります。

ゆうちょ銀行
振込口座
なまえ:カワダ ユウコ
記号:10280 
番号:74164671
備考:郵便局のATM、ゆうちょ銀行口座同士送金は平日既定時間内に限り無料

三菱東京UFJ銀行
相模原支店
店番:259
名前:カワダ ユウコ
番号:0058578
備考:三菱東京UFJ銀行口座同士の振込手数料は平日既定時間内に限り無料

住所明記で寄付をして下さった方には、アトリエSTUDIO KAWADAから、
ささやかなお礼と、企画展覧会開催の際には必ずお知らせをお送り致します。

それから、公益社団法人企業メセナ協議会の助成認定制度に申請してみようと思っています。
これに認定を受けますと、個人が芸術・文化活動に寄付を行った場合、特定公益増進法人への寄付として税制上の優遇措置が受けられるだけでなく、芸術・文化活動を行う側も企業や個人からの寄付を集めやすくなるということです。5月24日に都内で説明会があるそうです。しかし、次回の申請は7月で認定を受けるのはもっと先のことになるわけで、そこまで持ちこたえられるのか、という問題もありますが...。

どうか、この記事をお読み下さり、何か感じるものがありましたら、寄付の程よろしくお願い致します。
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