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通信誌第2号刊行

お陰さまで、無事『画家 川田祐子 長野STUDIO KAWADA通信 第2号』を刊行致しました。今回は趣向を変えまして、記事よりも、付録の作品に力を入れました。通信誌描き下し作品をジクレーで限定枚数30部自作致しました。原画はジャーマンエッチング紙に描きましたので、刷りあげたものも、原画とほぼ同じものに仕上がっています。通信誌を開いて見てのお楽しみ作品です。

6月号表@p1@

私の制作の一端をお知らせする画像も入れました。動画で撮影した中で、画像を抽出しましたので、こちらは画質がイマイチ。動いている自分を撮影するというのはとても難しく、iPadをカメラ三脚に括り付けて、20分程撮影して、何とかしたというところです。性能の良いビデオ機材、FinalCutProのような編集ソフトが欲しいのは山々ですが、そういうことにお金を投資する余裕がなく、致し方ありません。

既に26部を発送済み。残り4部となります。
もしご興味がありましたら、下記「今すぐ購入」ボタンクリックでお買い求め頂けます。
(*数に限りがございますので、ご注文に応じられない場合は、必ずPayPal機能で返金処理致します。あらかじめご了承下さい。)

画家 川田祐子 長野 STUDIO KAWADA 通信 第2号 価格¥3,000-(付録作品・送料代金込)




また、ブログ記事を読んだ方から、メールと併せてご寄付を頂きました。

「ブログの記事にしてらした国際子ども図書館に先日行ってきました。
こちらは安藤さんが改修を手がけた建物で以前から一度行ってみたいと思いながらなかなか行けずにおりましたが、川田さんのブログで秘密の~などとご紹介なさってるのを見ましたら、直ぐに行かずにはいられない気持ちになり、行ってまいりました。

素晴らしい空間に癒され、そして展示された本の中に自分が子供時代に読んだもの、また息子たちが幼い頃一緒に読んだ絵本を見つけては懐かしさが胸いっぱいににこみ上げてきて胸がキュンとなり、素敵なひとときを過ごせました。まさに秘密の~いえ、秘密にしておきたい休息所かもしれません^^

行ってよかった。。。川田さんが記事にしてくださっていなかったらまだ訪れていなかったと思います。秘密にしないで教えてくださって本当にありがとうございました^^」

Nさん!心あたたまるご感想ありがとうございました。今後も喜んで頂けるブログになるよう、尽力致します。

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*「画家川田祐子 芸術支援寄付」プロジェクト収入の経過報告15*

期間:7月1日~4日

応援寄付 1名様 5口 5000円
賛同寄付 0名様 0口    0円

小計 5,000円
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7月末まで    145,205円
目的達成まで あと3,432,720円

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通信誌刊行のお知らせ

長らく、ブログを書くことがままなりませんでした。通信誌『画家川田祐子 長野STUDIO KAWADA』の編集とその付録のDVDの制作に追われていたからです。寄付をして下さった方、このブログから画集等買って頂き応援して下さっている方々約20名に配送が完了しました。

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通信1号(三つ折)表

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通信1号(三つ折)裏

通信誌は、A4サイズ6ページ(三つ折式)に編集後記1ページを添えました。今回の内容は、ほとんど寄付のご報告や賛同者の声を中心に編集し、長野での私の生活や制作の様子のわかる図版も加えました。また、YOU TUBEにアップした動画の画質等を改良して、DVDに焼き、ジャケットも手づくりし、付録として添えました。お送りした人には、おそらく今日明日には、届くことでしょう。今後毎月刊行出来るよう努めて行きますが、寄付額の都合で、どうなることになるかまだ先はまだわかりません。皆さんのご要望に左右されますので、是非お力を頂ければと思っています。

この通信誌は今後、寄付や支援を広めるためというよりも、私自身が長野という場所でどのように制作しているかをまず皆さんに知って頂く事が一番大切と思っています。これまでは、純粋に作品制作に全精力を使ってしまっていて、私の作品を楽しみにして下さる方々との交流をうまく持つ方法がわからないでいました。私自身が制作にほとんどの時間を費やしてしまい、人と会う時間が持てなかったのです。個展をすると、皆さんとお会いして、ご挨拶等出来ましたが、それでも一人一人の方と親しく出来る時間はとても限られたものでした。また、お食事等に誘われることもあったのですが、この人には応じて、あの人には応じる事が出来なかった、というのではやはりいけないと思い、次第に全てお断りするようにもなってしまいました。でも皆さんが、私と会いたいと思って下さっている事はよくわかっていて、どうしたらいいか、ずっと未解決のままでいました。

長野という、これまでよりも少し離れた距離になり、ますますこのままではいけないような気もして参りました。そこで、作品をご理解頂いたり、私と交流を持ちたいと思って下さる方々と親交を深めるために、まずは通信誌をお送りする事がいいのではないかと思っています。ブログですと、私自身が誰に向かって書いているかわからないような状態ですが、読者が存在することで、文章を書く目的がはっきりとし、記録として残す意味のある内容に絞ることができるのではないかと思われます。この通信誌を媒介に、制作発表のお知らせ、制作の楽屋裏、私の波瀾万丈の半世紀に及ぶ自伝の連載、コレクションして下さる方のご意見やお便り、お宅での室内展示風景写真などもご紹介する一方、私の作品の楽しみ方や、制作にまつわる話し等も書いていきたいと思っています。また、懇親会やお茶会、展覧会鑑賞会等の企画、参加者募集もしていくことを考えているところです。

尚、この通信誌は、私個人で所有している大型プリンターによるフルカラー、オンデマンド印刷。紙の裁断も、制作で使うカッターを使用して、すべて手作業の自作です。

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画家川田祐子 長野STUDIO KAWADA 通信 第1号(付録 DVD)(送料込 500円)
ご注文は、下記ボタンクリックで安心安全にお支払い頂けます。
私という画家にご興味を感じて頂きましたら、お気軽にご注文下さい。お待ちしております!





さて最後に、この通信誌創刊にふさわしい話しが続きます。

今日は久しぶりに長野県立図書館へ足を運びました。新緑がとてもすがすがしく、あちこちの庭先のバラの花を楽しんで来ました。お目当ての図書は、『宮芳平自伝 森鴎外に愛された画学生M君の生涯』無名の画家を発掘されてこの本を編集され注解を書かれた方から、このようなお便りとこの度ご支援を頂き、早速本日図書館で少し読み、借りて来ました。

「私が長年調査研究している洋画家、宮芳平も大正時代や戦前に、制作を続けていくために自作の頒布会とか、支援会などを作りました。人のつてを頼って、金持ちの実業家に支援を頼んだこともあります。老後には、女学校の非常勤講師をしていたので、教え子たちがたくさんいて、その卒業生たちがみんなで寄付を募ったこともあります。こういうことは、いつの時代でもあることなので、恥じることではないと思います。」

とてもありがたいお言葉を頂き、心を強くする事ができました。宮氏のお名前と画業は、失礼ながら今回初めて知りました。そのくらい無名です。「これほどの力のある作品を残し、著名人に囲まれ、記録資料も多く残る画家が、なぜ?」私だけでなく誰でもそう思うはずです。そのことについて、編者があとがきに解説されていて、それを先に読みました。ほとんど自分に重ねて読んでしまうので、胸がつまるような思いがして、気づいたら図書館で涙していました。恥ずかしいので、そそくさと借りて来た次第です。そして、ご本人宮氏が残された文章が、またとても良く、長野電鉄の車内で読み始めて、みるみる引き込まれてしまいました。

そして、「はっ」とびっくりしたのは、偶然にも今日6月5日は宮氏の誕生日なのでした。1893年のことです。もうかれこれ110年。それにもかかわらず、画業で身を立てるのは相も変わら
ず大変なことです。変わったことがひとつあるとすれば、私が女性であることです。当時は女性でこのように、画業で身を立てようなどということは社会がまず許さなかったことでしょう。私がどれほどいろいろな条件が整った恵まれた環境下に生き制作出来ているか知れません。そしてその誕生日の日に、私がこの画家から多くを考えさせられ、励まされ、勇気づけられたことを、いつの日にか、私もまたどこかの画家の励みになれたらとも思うのでした。この人も、ガリ版刷りで通信誌を発行されたということも知り、本当に驚くばかりです。この貴重な資料を編集した人があって、はじめて長い年月の後に、一人の画家が発掘される。「良い作品に絶対的な力がある」とは限らないのです。「画家とは、自らが画家を称して画家になるのではない。その作品を取り囲む人々が、その価値を見出して、画家をつくりあげるのだ」と私は信じて疑いません。そのことをこの本も実証しているのですから。通信誌を発行し、発送し終わった今日、巡り会うべくして出会った1册でした。
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