投稿者: kawadayuko

寄付経過報告55ー 制作経過

少しずつ秋が近づいて来るのを感じられるようになって来ました。
毎日空を見上げて、雲の様子を眺めています。

Yahoo天気には、雨雲の予報アニメーションがありまして、1日に何度もチェックしています。
自分の住んでいる地域に、雲がどのように近づき去って行くかか確認出来るようになっているのです。

観察していて気付いたことがあります。
長野市内は、周りの山と南の千曲川の付近から自然に雲が生まれて来ます。
夕方になると戸隠から発生した雲は、西風に流され、夜の冷え込みとともに、住んでいる地域に雨となって落ちて来ます。
風の動きを見ていて、西と東の風がぶつかり合うと雷が鳴り始めます。

雷は土地に落ちると、地中に変化が起きて、農作物に良い影響があるのではないでしょうか。
たしか、そのようなことを宮沢賢治が書いていたように記憶しています。

地球上の生命も、この雷の衝撃で進化を遂げたという説もあるようです。
自然の力ははかり知れません。

「ここに暮らしていることから生まれる作品づくり」を心がけながら制作しています。

それは例えば雲の形を単に追うような客観的な科学の眼ではなくて、
その土地に生きる実感をともなった、主観的な眼も持ち合わせることです。
そういう意識によって、科学が切り捨ててしまった曖昧な複雑さや見えないものまでを描くことになるのだと思います。

科学の眼は確かに事実を把握するためには便利な視点です。
しかし、この世界で起きていることの中には、その視点では把握しきれない不可解なことが沢山あって、それはないことにしてしまっているだけなのです。
絵画の世界で言うならば、人間の興味や情動を満足させるために、綺麗に見えるところだけ切り取って、興味のないところや、汚い色、というようなものを外した、例えばイルカのような絵、というようなものです。
自然は友達とでも言っているような。
ああいうのは、自然を描いているようで、本当は人間の勝手な言い分に飼いならされたような絵と言えますね。

自然そのものは、恐ろしい部分も沢山あって、本当は畏怖するような存在です。
そういうものを感じられるような絵を描いたり見たりしていないと、いつまたやって来るかもしれないような自然の暴走に、対処出来ずに打ちのめされてしまい兼ねません。

人間はそれほど万能ではないという危機感や謙虚さを自覚すること、そういう絵を観るべき時と感じます。

人間の常識には当てはまらない、すぐには答など出してくれなくて、ずっとなぜなんだろうと考えさせてくれるような、そういう絵を描いたり見たりすることが大切です。

私が「自然の暴走」と書いて「災害」と書かないのは、「災害」という意識もまた人間の勝手な言い分だからです。
自然に悪気など一切ありません。ただ自然の摂理に従って、リズムを繰り返しているだけです。
そのリズムは人間が考えているような、パターン化した決まりきった繰り返しではなくて、とてもばらつきのあるランダムさを含んでいるのです。
それを人間が飼いならし克服するという考え方があるわけですが、そういうものは何も用を足しません。
自然のエネルギーを見くびってはいけないということを,少なくとも私たちは3.11で学んだはずです。
そして、その自然の驚異というものは、人間の外だけにあるのではなく、人間の肉体の中にもあることを自覚するべきでしょう。

ですから、科学の眼で自然の「事実」を知るだけでは足りないのです。
私たちは、起きている自然の変化がどういうことなのか、自分なりの「意味」を考え、自分の生き方に活かしていくことが必要です。

ですから、「身の回りで起きることは、自分の生き方に対する警告やお知らせ」と私は考えるようにしています。

これが私の言う主観的に自然とともに生きる眼、生き方です。

制作はお陰さまで順調です。
3枚1組の作品は、2枚目の半ばまで進んでいます。

完成したわけでないのでご紹介するのも躊躇われますが、皆様のご支援,ご協力を必要としております。

何かを感じて頂けましたら、ご寄付の程、よろしくお願い致します!

制作経過をご報告する写真をアップ致します。

senkyo-process@

 作品手前の2本の白いポールは、長時間の制作で腱鞘炎にならないようにする添木用の支柱です。

追伸:

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*「画家川田祐子 芸術支援寄付」プロジェクト収入の経過報告55*

8月10日~8月26日

応援寄付 1名様 5口           5,000円
賛同寄付 0名様 0口          0円

作品画料 120,000円

小計          125,000円

*遠くにお住まいの面識の無い方々からご寄付を頂くようになり、大変な励ましになっています。
ご住所のご連絡がある場合には、ほんのささやかなお礼をお送りしていますが、ご連絡がない場合には、割愛させて頂いております。

*パンを頂きました。「人はパンのみにて生くる者にあらず」と前回書いたばかりでした(汗)。
つくった人の顔がわかるパンを頂けることに感謝しながら頂きました(笑顔)。ありがとうございました!

*手延べうどん、そうめん等、富山の美味しいものを頂きました。
随分昔しに、富山で開催された小さい展示に作品を一度だけ出して、富山のどなたかが私の作品を買われたことがあります。
富山に縁を感じます。一度行ってみたいと思うようになりました。
ありがとうございました!

*作品画料の一部が収入として入って来ました。ありがとうございます。

制作を続けて行けますのも、ご理解、ご支援頂いている方々のご支援のお陰です。
今の制作が完成しました暁には、来年1月からの損保ジャパン東郷青児美術館での企画展に出品することができます。
どうか引き続き、ご支援ご協力の程、よろしくお願い致します。
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今月末までの募金目標額 15,000円

来年1月までの募金目標額 632,303円
(2012年5月380万円目標から出発)

寄付経過報告55ー近況と今後の予定

残暑お見舞い申し上げます。
さすがに長野でも昨晩は、今年初めて寝苦しい夜でした。
今日も、かなり暑くなりそうです。
もうすでに制作室は31度になって来ました。

来年予定の展覧会に出品する作品を、今急ピッチで進めています。
11月の搬出まで残すところ、後ちょうど3ヶ月。
現在は、最後の1点を制作中です。
大きさは130号を中央に両脇にS100号が挟む形で、縦162cm、長さ551cmあります。

キャンバス3枚はすでに下塗りが出来ていて、そのうち2枚はすでにスクラッチを施してある状態です。
そこに毎日こつこつとハッチングの筆を入れて行きます。
今回は初めて、あらかじめスケッチブックに簡単なラフスケッチをいくつか描いて、構想を練りました。
結局のところ、それはあまり私には意味がなかったようにも思えますが...。
やはり制作の間に微妙な揺れがあった方が、画面が活き活きとして来るものではないかと思うのです。どうなるでしょうか。
完成はまた違うものになるかも知れません。

sketch

とにかく、持久走のような毎日です。
規則正しい生活を心がけないと、制作が続きません。
少しでも体調を崩すと、辛いのは自分ですし、回復させる時間のロスを考えると、極力余計なことは避けて、決まった制作メニュをこなして行くことが先決です。読書とネットを見る以外は、制作しかしないという生活習慣があたりまえのようになっています。

睡眠が足りなくなると、私の場合は、まず耳に異変が起きます。冷蔵庫や扇風機等の音が次第にいろいろな音楽になって、エンドレスに聞こえてしまうのです。「蛍の光」「新世界」などなど、一旦聞こえ始めると、それを自分では止めることができず、コントロールが不可能になります。エンドレスなので、聞いているのがだんだん辛くなります。調べてみたところによると、これはおそらく、ドーパミンとセロトニンとの関係で起きる幻聴のようなのです。「疲れています」という危険信号なのかもしれません。睡眠を十分にとると、それは聞こえなくなります。ですから睡眠時間を大切にするようになりました。

それから、制作室がそのまま生活の場でもあるので、1日中自分の作品を見ることも大切にしています。寝る時だけ、作品を見ていないのですが、実は1日中見ているせいか、暗くして目をつぶっても、スクラッチやハッチングの残像が目の裏に見えます。毎晩不思議だなと思って見ながら眠ってしまいます。

1日のスケジュール

毎朝、朝をつげるヒヨドリのさえずりと共に起きて、しばらく制作した後に、ラジオ体操。
朝食(自家製プルーンジャム、パン、コーヒー、余裕のある時はヨーグルト)。
昼食まで制作(大体、45分毎に15分の休憩。休憩時には読書)。
昼食(玄米ご飯、大根とキュウリの自家製浅漬け、茄子のお味噌汁、納豆または長芋)。
昼休みは昼食時間を含めて1時間(疲れている時は昼寝、疲れていない時はネット検索)
午後から夕方までは冷房をかけて制作。
3時頃に、30分の休憩をとって、水分補給や場合によっては果物(今はネクタリンなど)、もしくは飴で休憩。
夕ご飯(そうめんかパスタ)。
夕ご飯後は10時まで制作。
お風呂かシャワー。
就寝前に読書。
12時前には就寝。

毎日ほぼこのような生活です。
1週間か10日に1度食料品を買いに出かける程度です。
玄米は昨年5月に10kg買ってあるものが、まだ4分の1程度残っていて、11回分7合を一度に炊いて、10回分は専用タッパーに小分けして冷凍します。
それを解凍して、毎日必ず頂きます。

お肉や魚はほとんど買いません。納豆が唯一のタンパク源です。
魚はそもそもグリルがないこともありますが、制作室の片隅にあるキッチンで料理するので、なるべく炒め物や煙の出る料理をしないようにしています。
揚げ物は、体質的にそもそも受け付けないので、積極的に食べたいとは滅多に思いません。

このような生活を続けていると、逆に大きな喜びを得る事が出来ます。
たまたま白いご飯を食べたりすると、なんて甘くて美味しいのだろうと驚きます。
昨年の個展開催時に、中華料理の会食をすることがあったのですが、とても身体が元気になりました。
作品が売れて画料が入った時に1度少し離れたスーパーでセール品のお寿司のパックを買って来たことがあるのですが、そういうものでも生魚はとても贅沢な味がします。
たまに家を出た時に感じる言い知れぬ開放感、空の高さ、空気の美味しさ、何もかもが美しく見えます。

こういう感覚を得られるのも、制作のお陰です。
制作を通して、どれほどの気づきがあるかわかりません。

11月初旬に作品の搬出があります。
チラシやポスターの版下原稿が美術館から送られて来て、いよいよの実感が湧いて来ます。
カタログ掲載の略歴や400字程度のコメントの原稿も出来上がり、一昨日送ったところです。
そして月末までに、出品作品リストや展示指示の図面を作成中です。

今後の展覧会の予定を早々とお知らせ致します。

 

『クインテットー五つ星の作家たち Quintet:Five-Star Artists』展

出品作家:児玉靖枝、川田祐子、金田実生、森川美紀、浅見貴子
会期:2014年1月11日(土)~2月16日(日)
開館時間:10:00 – 18:00 入館は17:30まで
会場:損保ジャパン東郷青児美術館
〒160-8338 東京都新宿区西新宿1-26-1 損保ジャパン本社ビル42階
Tel. :03-5777-8600(ハローダイヤル:美術館利用案内)
観覧料:一般500円(400円)、大学・高校生300円(200円)、中学生以下無料*(  )内は20名以上の団体料金
主催:損保ジャパン東郷青児美術館、朝日新聞社
協賛:損保ジャパン
アーティスト・トーク
1月11日(土)14:00〜児玉靖枝、川田祐子、森川美紀
1月18日(土))14:00〜、金田実生、浅見貴子

個展/Solo Exhibition

川田祐子 展/Yuko KAWADA Exhibition (仮題)
2014年2月11日(祝)〜3月2日(日)

KANEKO ART TOKYO
〒101-0032 東京都千代田区岩本町2-6-12 曙ビル1F
TEL : 03-6240-9774
1F Akebono Bldg. 2-6-12 Iwamoto-cho chiyoda-Ku, Tokyo 101-0032
info@kanekoart.jp

 

 

追伸

*「画家川田祐子 芸術支援寄付」プロジェクト収入の経過報告55*

7月6日~8月9日

応援寄付 2名様 14口           14,000円
賛同寄付 4名様 22口          150,000円

*ご寄付7万円が作品画料の収入に移行しました。
沢山のご支援、ご理解、ご協力、本当にありがとうございます!

小計          164,000円
………………………………………………….
今月末までの募金目標額 140,000円

来年1月までの募金目標額 757,303円
(2012年5月380万円目標から出発)

寄付経過報告54ー家賃を支払う事が出来ました

ご心配おかけしております。
昨日から、心ある方々からご連絡を頂いていました。
皆さん、自分のことのようにして心配して下さっています。

その気持ちが本日、家賃の支払いを可能に致しました。

私はなす術がありませんでしたが、電話でご連絡頂いたある人に自分の現状をありのまま説明しました。
いくつかブログの情報掲載の書き方の工夫をアドバイスして下さいましたので、それに従って書き方を工夫しました。
その後、たまたま連絡する用事のあったある人に、この事情をありのままお伝えすることができました。
後はひたすら制作しました。

特にご寄付をお願いしたわけではなかったのですが、結果的にご寄付を頂くことになりました。
感謝の気持ちで一杯です。

その方からメールが届きました。

「これが呼び水となって支援金がまた集まることを願っております。
あなたの今の生き方、姿勢に賛同する方が一人でも多くなる事を願いつつ。」
と書かれていました。

私は、
「温情が、多くの人々に伝わって行くことでしょう。
そして、今制作中の作品にも込められることは間違いありません。
是非来年の損保ジャパン企画展で、その成果をご高覧頂けるよう、全力を尽くします。」とお礼の返事を書きました。

以前私は2008年に『地球の裏側の蝶』という作品を描いた事があります。

chikyunouragawanochyou@wp

2008
scratch/hatching
acrylic gouache on canvas
45.5x53cm
private collection

カオス理論に「バタフライ効果」という用語があるのですが、ある場所での蝶の羽ばたきが、そこから離れた場所の将来の天候に影響を及ぼしうるという理論なのです。つまり通常なら無視できると思われるような極めて小さな差が、やがては無視できない大きな差となる現象のことを指します。そんなまさかとおっしゃる方が多いかと思います。私も、作り話程度にしか思っていませんでした。

しかし、これは本当に起こりうることかもしれないのです。

そのことをこの記事の最後にアップした動画で実感することができるかもしれません。
小さな軽い羽根1本の重みなど、何の力もないと思うことでしょう。
しかしそうではない事実を私たちは知ることになります。
最後にあっと驚く結末が用意されていますので、お見逃しなく。

私のささやかなこの寄付活動は、ごく個人的な一人の作家のわがままのように思う方もいるかもしれません。
でもそうではなく、もっと大きな力のほんの氷山の一角として、
私のこの活動に結実していることを、きっと後々に実証されて行く事でしょう。

私はそう確信して止みません。
私に向けられた今はごく一部の方々の身に余る善意が、やがては世界を善意で包んで行く起動力や空気感となって行くに違いないのです。

*「画家川田祐子 芸術支援寄付」プロジェクト収入の経過報告54*

6月28日~7月5日

応援寄付 0名様 0口            0円
賛同寄付 1名様 7口         70,000円

小計          70,000円
助けて頂きました。本当にありがとうございました!
………………………………………………….
今月末までの募金目標額 153,501円

来年1月までの募金目標額 921,303円
(2012年5月380万円目標から出発)

寄付経過報告ーレオナルド・ダ・ヴィンチの言葉

自分のこれからの指針として、ここにレオナルド・ダ・ヴィンチの言葉を書き留めておくことにします。

 

生活費以上の収入は意味なしと知るべし。

莫大な財産を望んでみても、君はそれを十分活用できないままに終わるだろう。

とすれば、その財産は君のものではないことになる。

使用されない宝貨も,同様にして人皆のものである。

君の生活に何ら役に立たないものを君が稼いでみたところで、

他人の手にこそ渡れ、君を満足させることはないだろう。

ー略ー

徳こそが信頼に足る財産である。

ー略ー

君が老年になってからの預金となる蓄財を確保したいと言うなら、

徳の研鑽こそ間違いないし、君を老け込ませることもない。

また、徳の容器は、夢と大きな希望で満たされることになろう。」

(裾分一弘著『レオナルド・ダ・ヴィンチの「絵画論」攷』、

レオナルド・ダ・ヴィンチ『絵画論』抜粋よりCod. Urb, 341-354)

 

このブログのサイドバーにも、この言葉を掲げることにしました。

 

追伸:モバイルからはサイドバーが記事が見えないということですので、

ブログ記事にもご寄付の呼びかけを掲載させて頂きます。

画家活動にご支援を

11月作品搬出まで、残すところ4ヶ月となりました。

今のところ、この期間の収入の見通しは、全くありません。
それでも来年1月に出品するべく大作制作を可能な限り続行する覚悟です。

*場合によっては先月の家賃滞納による退去勧告、返済滞納により破産宣告、作品の没収、
インフラも利用出来なくなり、ブログ更新も不可能になるかもしれません。

どうか芸術活動にご理解のある心ある方々、
今一度ご寄付もしくは作品購入をお考え頂きたく、何卒よろしくお願い致します。

応援寄付 一口:1000円から
賛同寄付 一口:10000円から

▶振込口座のご案内

ゆうちょ銀行
なまえ:カワダ ユウコ
記号:10280
番号:74164671

三菱東京UFJ銀行
相模原支店
店番:259
名前:カワダ ユウコ
番号:0058578

*下記メールフォームでご寄付振込のご連絡を頂けた場合は、ご記入住所にささやかなお礼をお送り致します。
*個人情報は、他に使用することは一切ありません。
*またこのブログに掲示されることもありませんのでご安心下さい。

    詳細は下記PDFをお読み下さい。

    芸術支援寄付ボタン

    ご寄付経過報告

    ………………………………………………….
    7月1日現在
    応援寄付 82口
    賛同寄付 79口
    画集 34冊(委託販売含む)
    通信誌 1冊
    支援金 合計905,120円
    ………………………………………………….
    目的達成まで あと 991,303円
    (2012年5月380万円目標から出発)
    …………………………………………………

    *先月家賃滞納分 63,300円

     

     

    寄付経過報告53

    この度は、賛同寄付1口をゆうちょ銀行口座にお振込み頂き、ありがとうございました。
    お振込み名義のみで、ご住所が分かりませんでしたので、この場をお借りして、お礼を申し上げます。

    芳名帳等確認致しましたが、これまでに面識はないのではないかと思います
    (もし私の勘違いでしたらお許し下さい)。

    ブログの情報から、このようなご厚情を賜り、とても恐縮しますとともに、
    大変大きな励みを頂いております。

    T.M 様をはじめとして、ご寄付をお送り下さる皆様のご期待に応えるべく、
    頂いたお気持ちを全て現在制作中の作品に結実させるよう力を尽くしているところです。

    制作中の作品は、キャンバスS100号サイズ(162x162cm)で、
    ちょうど1週間程前から細かいハッチングのタッチを入れています。
    毎日休む間も惜しんで、この制作に心血を注いでおります。
    ですから、ブログに何を書いてよいのかわからなくなるほどです。

    この作品は、来年1月に損保ジャパン東郷青児美術館(新宿)開催の
    「クィンテッド展」に出品予定です。

    会期近くなりましたら、このブログでも詳細情報をお知らせ致します。
    また、遠い場所にお住まいでも、展覧会の内容が分かるような画像や動画を撮影して、
    このサイトで出品作品をご紹介する予定ですので、どうぞご期待下さい。

    まずは簡単なお礼にて失礼致します。

    画家 川田祐子

    長野 STUDIO KAWADAより

    追伸:

    *「画家川田祐子 芸術支援寄付」プロジェクト収入の経過報告53*

    6月11日~6月27日

    応援寄付 1名様 5口         5,000円
    賛同寄付 3名様 8口         80,000円

    著作料                 10,000円
    *小説を公開されているWEBサイトで、
    私の作品画像を挿絵として使って下さることになりました。
    また公開されましたら、改めてご紹介致します。

    小計          95,000円

    ………………………………………………….
    今月末まで あと43,180円
    目的達成まで あと 991,303円
    (2012年5月380万円目標から出発)

    *ようやく残すところ目標金額が100万円を切りました。
    これも皆様一人一人のお力をお寄せ頂いているお陰です。

    しかし、今月の支払いが明日に迫り、資金繰りがまだ充分とは言えません。
    滞納をしたくないのは山々ですが、今のところ解決する方法がみつかりません。

    この現実を受け入れ、それでもこの制作を支援して下さる方が一人でもいる限り、最後まで黙々と制作に向かうつもりです。
    引き続き、どうぞ制作の無事をお見守り下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。

    寄付経過報告52ー霞を食べて生きること、制作すること

    今日からS100号の絵具層の刷毛塗りが始まりました。1度塗ると30分以上乾かします。その間に、本を読んだり、サイトで気になることを調べたりします。

    今日はたまたま国分功一郎著の『暇と退屈の倫理』の序章が、朝日出版の編集ブログに9回にわたって連載されているのを発見し、その記事を読みました。國分功一郎氏は、ドゥルーズの翻訳もしていて、いくつか読みたいと思っている本があります。近々図書館にも行ければと思っています。

    この20年近く、自分が暇だとか退屈だと思ったことがなく、むしろ全くの逆で、もう少し余裕を持てたらと思っているので、この本に興味を持ちました。

    序章だけ読んでみて、ある意味逆説的に、なぜ自分がいつもいろいろな意味でギリギリなのかも分かったような気がしました。

    何が分かったかといえば、この状態が制作にはベストだということです。
    時間の余裕や経済的余裕があったら、きっと余計なことをして、制作に集中出来ないかもしれないと思うのです。

    そう思ったら、「これが私の人生」と今の自分を受け入れることが出来、ホッとしました。

    もう少し作品が売れたら、どんなに心の余裕が持てて、のびのびした気持ちで制作出来るだろうと、思わなくもないのです。

    しかし一方で、余裕がないからこそ、余裕の無さにも動じない自分であろうと、自分を高める努力ができるのだと思います。

    もっと器の大きい人間になりたいと思う。

    開き直るわけではないけれど、
    人間臭い欲望など微塵もないような、そんなことに左右されず、
    「霞を食べる人生こそが、私の意志で主体的に選んだ人生なのだ」と自覚し、
    謙虚に、しかし堂々と生きる自分でありたい、と。

    その積み重ねが、必ず作品に出て来るものだと思うのです。

    そう生きているつもりでも、知らないうちに、自分が選んだ人生という意識を忘れてしまいがちです。

    「自分がそうさせられている」のではなく「敢えてそうしているのは自分なのだ」そういう自覚を持って生きている人間にこそ、自分の制作、自分の作品と言うものが与えられるに違いありません。

    間違っても「絵が売れないのは仕方が無い」などとは言ってはならないと思う。

    「難しいからこそ、敢えてそれに挑戦しているのだ。」

    「難しいからこそ、私がする意味があるのだ。」

    「結果ではなく、難しいことに挑戦できること自体が素晴らしいのだ」そう自覚しなければならない。

    そういうことが考えられるようになったのも、一重にこの境遇に飛び込んだお陰です。
    そしてこの境遇にあっても、沢山の理解者、支援者に恵まれています。
    そのお力添えに応えられるべく、より一層制作に精進して行く所存です。

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    *「画家川田祐子 芸術支援寄付」プロジェクト収入の経過報告52*

    6月2日~6月10日

    応援寄付 0名様 0口          0円
    賛同寄付 1名様 2口      20,000円

    小計          20,000円

    *制作の大きな励ましとなりました。
    実際、霞を食べはじめていたところだったのですから(苦笑)。
    筆の購入等、有効に活用させて頂きます。
    本当にありがとうございます!
    ………………………………………………….
    今月末まで あと133,300円
    目的達成まで あと 1,106,303円
    (2012年5月380万円目標から出発)

    今するべきこと

    来年2014年1月予定の損保ジャパン東郷青児美術館(新宿)主催の「クィンテッド展」に向けて、メインとなる作品を制作をしている毎日です。

    カタログに掲載する主催者側の写真撮影の関係で、新作は今年10月までに完成しておかなければなりません。ということで、これからの4ヶ月間は、おそらく私の人生において最も充実した日々となることは間違いありません。これまでに私が積み重ねて来た経験と能力を制作に出し尽くすこと。これが私の今するべき最大の課題です。そのためにさまざまな雑念が頭をよぎろうとも、自分が今するべきこと、それは「一重にこの展覧会に出品する作品を制作すること」そのことを、よくわきまえて取り組んで行きたいと思っています。

    私の今後の制作のために記録を残すことはもちろんですが、多くの方にこの活動を広く知って頂き、またご協力を頂いている方々にはその制作の状況をお知らせする意味でも、制作の合間に、このブログに引き続き経過報告をして行くつもりです。また、最近FacebookやTwitterの活用方法を見直してみました。まとまった文章を書く余裕がない場合でも、これらのコミュニケーションツールを使って、私が何を今しているのかをしっかりお伝え出来るように努めていく所存です。もし、IDをお持ちでしたら、是非フォロー、いいね!ボタンをよろしくお願い致します。

    これからの繁忙期を前に、今まずしておかなければならないこと、それはこれまで制作した作品をもとに、この数ヶ月間の制作生活の資金を確保すること、そして引き続きご寄付を募ることです。これまでの1年間、沢山の方々の励ましに支えられて、経済的な問題にも動じない強靭な精神を培っては来ましたが、これからの制作の追い込みに、経済的な窮地に追い込まれて制作ができない、という訳には行きません。

    私の制作生活には1ヶ月約16万円程が必要です。そしてこの予定されている展示に向けて立ち上げたプロジェクトは開始当初380万円を目標にし、そして残すところ後7ヶ月。当初の計算通り、後110万円程の必要経費を集めなければならないところまで来ました。

    しかしこの4ヶ月は小品制作は出来そうにありませんし、またするべき時期ではないことは言うまでもありません。

    公募展応募も考えなくはありません。しかし、もし今から応募して賞金が得られるとしても、10月以降のことなのです。またもちろん賞金のための応募作品を兼ねての制作ということも、今回考えに考えを重ねた結果、あくまでも公募展受けする制作にはならないかもしれないけれど、出せれば応募する程度の努力が限界だという結論になりました。そういう作品に賞が与えられることはまず極めて難しいように思えてなりません。

    そこで、今まずしなければならないことは、販売出来る作品をまとめてここでご紹介することに致しました。

    折り入っての作品ご購入を今ここで皆様に仰ぎたいと存じます。どうかご支援・ご協力程、よろしくお願い申し上げます。

    尚、この販売が16万x4ヶ月=64万円の収入が見込まれるまでご協力を呼びかけるため、しばらくこのブログ記事の更新が出来なくなりますことをご了解下さい。

     

     

    寄付経過報告51

    来年1月に損保ジャパン東郷青児美術館で予定されている「クィンテッド展」出品の制作が、順調に進でいます。メインになる新作制作の下地塗り作業を進めながら、作品コンセプトや完成のビジョンがかなり固まって来ました。

    私の場合、美術館などの公共スペースに複数の作品を展示する場合は、あらかじめ図面を頂いて必ず計画を練ることにしています。PCにストックしてある作品画像を使って、PhoshopとIllustratorで、簡単な展示風景をバーチャルで作成します。これをしておくと、展示作業がとてもはかどるということもありますが、制作のためにも重要なのです。

    その展示に向けて新作を制作する場合、壁の高さと幅の釣り合いを、図面上で確認して、そこから作品のサイズ、矩形を割り出すことができるからです。

    空間が先にあり、そこからその場所にしっくりする作品を創出することは、とてもやりがいを感じる仕事です。人によっては、先に描きたい作品があり、空間はそれに合わせて欲しいという考え方もあると思いますが、私はむしろ展示される場所との関係性が作品を限定してくれる方が、明確なコンセプトを持ちやすい場合が多いです。

    いろいろな条件で作品が出て来ます。その時の持てる力を最大限に活用して、その時にしか出来得ない作品を発表して行きたいと思っています。

    お陰さまで、主催者側から早々に展示費を画材等の準備金を頂くことが出来ました。
    このことにより、当初予定したよりもかなりワイドスケールな作品制作の目処が立ちました。

    今アトリエ内は、100号以上のキャンバスが5枚程。所狭しと立ち並び、隣の寝室にも参入している状態です。

    プリントアウトした展示計画案を見ながら、わくわくし、作業の疲れもどこかに吹き飛びます。
    私のこの今が、何にも比較し得ない「最も充実した至福の瞬間である」そう信じて疑いません。

    作品コンセプトについては、先の記事に書きましたが、さらに練りに練って、より充実した作品にしたいと思っています。先日引き続きmichi@archisoudさんと「サブライム」についてtwitter上でやりとりをしました。文末にまとめましたので、ご興味のある方はお読み下さい。

    ここ数日この言葉が気になり、できる範囲内で調べていました。
    サブライム(=sublime)とは、崇高な、荘厳な、雄大な、圧倒的な、というような意味があります。

    バーネット・ニューマンの『The sublime is now』という文章を読んでみたり、ルーク・ホワイトという人が『The Sublime Now』という著作を2009年に出版していることも知りました。

    そして「宗教から独立し、一人歩きをした芸術。今や人々は、宗教ではなく芸術にこそ、かつて宗教が持っていて、今は失われた超越性や神秘性を求めているのではないか。」そのような内容を書いているリヒターの文章を思い出しました。

    私が、今のコンテンポラリーアートにもの足りなさを感じているとすれば、この「サブライム」という部分をまず挙げるでしょう。

    「サブライム」がこれまで歴史的に何かしらかの権威的な表象として利用されて来たことによる嫌悪感から、その再考が手つかずのまま忘れ去られようとしているのではないか、そのような気がしてなりません。

    自分自身の作品を通して芸術の「サブライム」について真摯に向き合い、自分なりの答の一端を、次回の新作に出してみたいと思っているところです。

     

     

     

    *この建物の屋根には、大きな丸い光取りの抜きがある(参照:リンクに詳細画像有り)のですが、私の最新作「氷の誓い」にどこか共時性を感じるのは、意識し過ぎでしょうか?

    koorinochikai@web

     

     

     

     

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    *「画家川田祐子 芸術支援寄付」プロジェクト収入の経過報告51*

    5月20日~6月1日

    応援寄付 0名様 0口             0円
    賛同寄付 0名様 0口          0円

    損保ジャパン美術財団   200,000円

    小計          200,000円

    *『クインテット-五つ星の作家たち』展の展示費(作品貸与料)を頂きました。
    大変助かります。ありがとうございます!
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    目的達成まで あと 1,106,303円

    寄付経過報告50ーご寄付による制作を始めて1年

    とても過ごしやすい気候になって来ました。
    今、家の周りにはさまざまな花が一斉に咲いています。
    小径にはヒナギク。空地にはシロツメグサ。
    近所の垣根には、黄色のモッコウバラ。

    小径のヒナギク

    小径のヒナギク

    1週間程前に、今年始めてミミズクの声を聞くことが出来ました。
    「ホッ、ホッ、ホッ...」とひとしきり鳴き、やがて夜の静寂に消えて行きます。
    冬の間は、どこで過ごしていたのでしょうか?
    そしてどこへ姿を消していくのでしょうか?

    ただ単に鳴かずに、その木にいたというのでしょうか?

    空地のシロツメグサ

    空地のシロツメグサ

    花にしても、これだけ咲く力を、冬の間は温存して、春を待ちます。
    死ぬわけでもなく、眠ったままでもなく、開花せずに時期を待つのです。

    一昨日から、100号キャンバスの組み立てをはじめることが出来ました。
    大腿骨の骨折による太もも側面の手術の傷の腫れで、しばらく出来ない動作があったのですが、ようやく、しゃがめるようになったからです。
    これも時が解決して行きます。

    長野に引っ越しをしたのが昨年の1月31日。
    そして、ご寄付を集めながらの制作生活が始まったのが、ちょうど今から1年前でした。
    1年間、無事に制作ができましたのも、一重に制作支援をして下さる方々のお陰です。

    ご寄付は、予想もしていなかった77万円という金額を超えました。
    お買い上げ頂いたキャンバス作品の点数は、大小あわせて17点、約140万円の収入がありました。
    その他、画集、プリント作品販売やレンタル料などの収入を合わせて、制作生活が維持され続けております。これも、焦らずに、地道に続けて来た事が、皆様のご支援によって、ようやく蕾を実らせて来たことのように思われてなりません。感謝の気持ちでいっぱいです。

    既に私の制作は、川田祐子個人のものではなくなっています。
    「公僕」という言葉がありますが、この本来の意味で、私は「公僕」として生きている実感があります。

    そこで、あらためて決意したことがあります。

    ご寄付総計が相当額を上回り、川田祐子の制作活動生活が安定しました曉には、「芸術支援寄付会(仮名)」からの名義で、ご寄付によって制作した大作を公共施設へ寄贈できるよう尽力したいと思います。

    この文言は上のメニューバーの「ご寄付のお願い」のページに書き添えました。

    このためには、まず公共の施設が是非必要だという作品を制作しなければなりません。
    そして、引き続きご支援をお考え頂くように、自分の制作状況を随時お伝えして行く所存です。

    そのためにも、まず今自分がやるべきことは何か?

    それは、言うまでもなく『明日や将来を危惧することなく、今この瞬間に「制作」をし続けること』です。

    たとえ明日食べるものがなくても、そのことに煩わされることなく今日制作をすることです。
    綱渡りの下をふと見ると、断崖絶壁の上を歩いていることに気付く。
    それでもあたかも平地に開かれた道かのように前を向いてまっすぐ歩くことです。

    音楽には「楽聖」という人たちがいます。フルトヴェングラーの文章には、バッハとベートヴェンにはこの言葉が添えられています。そのフルトヴェングラーその人も、カラヤンが「帝王」であるのに対して、「神」と呼ばれた人でした。

    絵画にも、「画聖」という言葉があります。

    さまざまな画家があっていいと思います。
    帝王のような画家は、この時代に案外多いのかもしれません。

    私の目の前には、この「画聖」として生きる道がようやく開かれたのだと感じています。

     

    最新作の『氷の誓い』は、無事にKANEKO ART TOKYOに届いたそうです。

    この「誓い」には、純粋で頑な「氷」が、春という季節にはやがて溶けて消えてしまう、そういう意味も含めて名づけました。

    誓わなくとも、すでにそうであればよいのです。

    「氷は何を誓うのか?」見る人がさまざまに想い見つめて下さることを望んで止みません。

     

    氷の誓い 2013, 91x72.7cm(F30), acrylic gouache on canva

    氷の誓い 2013

    91×72.7cm(F30)

    acrylic gouache on canvas

    ¥360,000-
    SOLD OUT
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    *「画家川田祐子 芸術支援寄付」プロジェクト収入の経過報告50*

    5月8日~5月19日

    応援寄付 1名様 5口           5,000円
    賛同寄付 0名様 0口          0円

    小計          5,000円

    *5月14日応援5口のご寄付を賜りました。
    制作のために大切に使わせて頂きます。
    ありがとうございました!
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    5月末日まで、あと77,777円
    目的達成まで あと 1,306,303円

    寄付経過報告49ー「SILVER FROST」の額装

    近所の額縁店に額装された「SILVER FROST」を取りに行って来ました。

    額は、キナリに、少し白い「との粉」がかかっているそうです。
    木目がうっすらと見え、つややかで、とても自然な風合いです。
     
     

    Framed SILVER FROST 1

    額装に入れた「SILVER FROST」


     
     
    作品左下にエディション番号、中央作品タイトル、画像は右下のサインです。
     
     
    サインと額縁

    サインと額縁


     
     
    角の接合も、強度のある「挽き込み留め継ぎ」になっています。
     
     
    額縁の挽き込み留め継ぎ

    額縁の挽き込み留め継ぎ


     
     
    連休明けで、額縁店も大忙しだということでした。
     
    ご注文を頂いたお客様に発送すべく、これから梱包します。
     
     
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    *「画家川田祐子 芸術支援寄付」プロジェクト収入の経過報告49*

    5月1日~5月7日

    応援寄付 0名様 0口           0円
    賛同寄付 0名様 0口          0円

    「SILVER FROST」作品代      20,000円

    小計          20,000円

    *プリントの作品に早速ご注文を頂き、心から感謝しています。
    ありがとうございました!
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    目的達成まで あと 1,312,563円

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